うるうるとした大きな瞳に小さな体、ふわふわの飾り毛が可愛いロングコートチワワ。
「どんなカットが似合う?」「そもそもカットは必要?」と悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。
本来は“カット不要犬種”とも言われるチワワですが、最近では様々なスタイルを楽しむ飼い主さんが急増中。
この記事では「ロングコートチワワの人気カタログ12選」から、あえてカットしない派のお手入れ方法、プロが教える失敗しないオーダー法まで、写真付きで徹底ガイド!
「豆柴カット」や「桃尻カット」など定番スタイルはもちろん、他の子と差がつくアレンジ、カットの注意点もバッチリ解説します。
愛犬にぴったりの“最高のカット”を見つけて、毎日の暮らしをもっと素敵に楽しみましょう。
目次
- 【基本知識】ロングコートチワワにカットは必要?「しない」という選択肢
- 【保存版】ロングコートチワワの人気カットカタログ12選
- 「似合わない」を防ぐ!顔の形(骨格)別・おすすめカット診断
- チワワのカットで失敗しないために!知っておくべきリスクと注意点
- 理想通りに仕上げる!オーダーのコツと人気サロンの事例
- 自宅でケアするなら?次のトリミングまでの繋ぎ方
- まとめ:ライフスタイルと愛犬の個性に合ったスタイルを
- チワワのカットに関連するQ&A
【基本知識】ロングコートチワワにカットは必要?「しない」という選択肢
ロングコートチワワを迎えたばかりの飼い主さんからよく聞かれるのが、「カットは本当に必要なの?」という疑問。
実は、チワワはトイプードルのように毛がどこまでも伸びる犬種ではなく、ある程度の長さで成長が止まる“ダブルコート”犬種なんです。
「カットしない派」のメリット・デメリット、そして“部分カット”という折衷案まで、ここで徹底解説します。
チワワは本来トリミング不要な「ダブルコート」の犬種
チワワは被毛が2層構造のダブルコートで、アンダーコートとオーバーコートの両方を持ち合わせています。
そのため、プードルやシュナウザーのように定期的に全身を短くする必要はありません。
一部のロングコートチワワは、一定の長さまで伸びたら自然に毛が抜けて生え変わる仕組みで、毛が地面につくほど伸びることはほとんどありません。
ダブルコートの特徴としては、毛をかき分けた時、皮膚近くに白っぽい柔らかい毛(アンダーコート)があり、これが冬は防寒・夏は断熱の役割を担っています。
そのため、無理に全身カットしなくても大丈夫というのが、専門家の意見です。
「フルコート(カットしない)」のメリットと魅力
ロングコートチワワならではの“フリンジ(飾り毛)”をフルに楽しめるのが、カットしないフルコート派の大きな魅力です。
首周りや胸元、耳、尻尾などにフサフサの毛が生え、優雅でゴージャスなシルエットはまさにロングコートチワワの特権!
また、毛が自然な長さで保たれることで、紫外線や直射日光、寒さから皮膚を守る効果もあり、皮膚トラブルの予防や夏場の熱中症対策にも役立ちます。
ナチュラル派の飼い主さんには「本来の美しさ」を堪能できる一番おすすめのスタイルと言えるでしょう。
それでもカットする人が多い3つの理由
そんなチワワですが、カットを楽しむ飼い主さんが増えているのも事実。その理由は主に3つあります。
- 衛生面:排泄物がお尻や後ろ足の毛につきやすく、毛玉やもつれで皮膚トラブルになりやすい
- 夏の暑さ対策:暑さ・蒸れを防ぐためにサマーカットや短めカットを選ぶ飼い主さんが多い
- 見た目のイメージチェンジ:「うちの子をもっと可愛く・個性的にしたい!」というおしゃれ志向
特にロングコートは、換毛期になると抜け毛が多くなり、こまめなブラッシングが欠かせません。
お尻周りや足先など、汚れやすい部分は清潔を保つためにも部分的なカットが効果的です。
【結論】迷ったら「部分カット(グルーミング)」がおすすめ
「全身カットは心配」「でも汚れやすい部分だけは…」という飼い主さんには、部分カットが断然おすすめ。
特に人気なのが、お尻を桃のような形に仕上げる「桃尻カット」や、足裏・足先・耳の飾り毛だけを整える“グルーミングカット”。
これなら本来の可愛さを残しつつ、清潔感もバッチリ。
愛犬の体調や生活スタイル、飼い主さんの好みに合わせて臨機応変なカットを選べるのも、ロングコートチワワの大きな魅力です。
【保存版】ロングコートチワワの人気カットカタログ12選
ここからは、ロングコートチワワの“今人気のスタイル”を一挙ご紹介!
「どんなカットにしよう?」と悩む方も、写真や名前を見ながらお気に入りの一つを見つけてみてください。
シンプルな短めから個性的なデザインカットまで、豊富なバリエーションが勢ぞろい。
【定番&短め】スッキリ清潔感のあるスタイル
1. 豆柴カット(柴犬カット)
ロングコートチワワの大定番!全体をバリカンやハサミで短く揃えつつ、顔は丸みを残して柴犬のようなシルエットに仕上げるカットです。
三角のお耳と丸い顔がとってもキュートで、「豆柴みたい!」と大人気。体を短くしすぎると紫外線や寒さに弱くなるため、短すぎないように注意しましょう。
2. スムースチワワ風カット(全体バリカン)
ロングコートの被毛をあえてスムースチワワのように全身短くするスタイル。
サラッとしたシルエットが涼しげで、夏場のお手入れにも最適です。
ただし、短くしすぎると「バリカン後脱毛」のリスクがあるので、バリカンの長さは必ず相談して決めましょう。
3. サマーカット
暑い季節の定番。体全体を短めにカットして、清潔感・涼しさをアップ!
短すぎると毛が生えにくくなるリスクや紫外線ダメージがあるので、皮膚が見えすぎない程度の長さを残すのがコツです。
夏のトリミングを考えている方は、トリマーさんに“短すぎず清潔感重視”で伝えるのがおすすめ。
【動物・キャラ系】個性が光るイメチェンスタイル
4. ライオンカット
首周りや胸元の飾り毛を大胆に残して、体全体をすっきり短く仕上げるカット。
ライオンのような“たてがみ”がとってもユニークで、尻尾の先だけ毛を残す「ライオン尻尾」も一緒にするとインパクト抜群です。
毛玉になりやすいので、たてがみ部分のブラッシングは必須。
5. タヌキカット
豆柴カットより毛量を多く残し、全体的に丸いフォルムに仕上げるスタイル。
ふんわり丸く仕上がるので、見ているだけでほっこり。
毛量が多い子や、顔の丸みを強調したい子におすすめです。
6. ミッキーマウス風(丸耳)カット
耳の飾り毛を丸く整えて、ミッキーマウスのような大きな耳を演出するスタイル。
顔まわりに丸みを持たせることで、ぬいぐるみのような可愛さが際立ちます。
7. ひつじカット(ラムカット)
体の毛をふわっと残しつつ、顔や足まわりをスッキリさせたユニークなカット。
“もこもこ感”が羊のようで、写真映えもばっちり!
丸いシルエットが好きな飼い主さんにおすすめです。
【長め・部分的】毛並みを活かしたナチュラルスタイル
8. 桃尻カット
お尻周りだけを丸くカットして、桃のようなキュートな形に仕上げる部分カット。
汚れ防止や排泄物の付着予防に効果的。全身は伸ばしたまま、お手入れしやすくしたい方にぴったりです。
9. アンチエイジングカット
顔や全体の毛をふんわり丸く整え、子犬のような幼さを演出するカット。
年齢を問わず若々しく見せたいシニア犬にも人気で、顔立ちが柔らかくなるのも魅力です。
10. 飾り毛強調(パピヨン風)カット
耳の長い飾り毛や尻尾の毛をあえて残し、優雅な“パピヨン風”シルエットを楽しむスタイル。
華やかで上品な印象にしたい方におすすめです。
【上級者向け】デザインカット
11. モヒカンカット
頭や背中の一部だけ毛を立たせてカットする個性的なスタイル。
「人と被りたくない!」という方や、インパクト重視の飼い主さんに人気です。
背中のモヒカンや頭頂部のモヒカンなど、アレンジも自在。
12. ハートデザインカット(腰やお尻にハートを作る)
腰やお尻の毛をハート型にカットする遊び心あふれるデザイン。
写真映えやイベント時のアクセントにも最適!
愛犬にちょっとした“個性”を加えたい方におすすめです。
「似合わない」を防ぐ!顔の形(骨格)別・おすすめカット診断
せっかくカットするなら「うちの子が一番可愛く見えるスタイル」を選びたいですよね。
ここでは、顔立ちや骨格、毛質によっておすすめできるカットをプロの視点でご紹介します。
チワワは大きく「アップルヘッド」と「ディアヘッド」の2タイプに分かれます。
「アップルヘッド(丸顔・鼻が短い)」の子におすすめ
アップルヘッドタイプは、丸くて小さい顔、短い鼻が特徴。
このタイプにはタヌキカットや丸耳カットなど、丸みを強調するスタイルが特に似合います。
ぬいぐるみのような柔らかい雰囲気を引き立てたい方には、顔周りをふんわりとカットしてあげるのがコツ。
耳の飾り毛を丸く整えると、「ミッキーマウスみたい!」とSNSでも人気です。
「ディアヘッド(面長・鼻が長い)」の子におすすめ
ディアヘッドは、顔が細く鼻が長めのシャープな印象。
このタイプにはライオンカットやハンサムカットなど、凛々しさや賢さを活かすカットがよく映えます。
体全体を短くして顔をスッキリ見せたり、首周りの飾り毛を活かしてエレガントなシルエットにすると、スタイリッシュで知的な印象に。
毛量や毛質(直毛・くせ毛)による向き不向き
チワワは個体によって毛量や毛質も大きく異なります。
毛量が多い子は「たぬきカット」や「桃尻カット」など、ふんわり感を活かしたカットがぴったり。
逆に、毛が少ない子やクセが強い子には、ナチュラルカットや短めのハンサムカットがおすすめです。
毛質を生かすことで、お手入れもしやすくなり、仕上がりも美しくなります。
チワワのカットで失敗しないために!知っておくべきリスクと注意点
愛犬を可愛くしたい気持ちは大切ですが、カットには注意しなければいけないポイントもいくつかあります。
特にロングコートチワワの場合、短すぎるカットやバリカンの使い方にはリスクがあるので、必ずチェックしましょう。
「バリカン後脱毛症(ポメハゲ)」のリスク
チワワのカットで最も気をつけたいのが「バリカン後脱毛症」。
これは、バリカンで短く刈り込みすぎると一時的に毛が生えてこなくなったり、まばらになる現象で、原因は解明されていません。
治療法はなく、自然に1年ほどで生えそろう場合もありますが、丸刈りや皮膚が透けて見えるほどのサマーカットは避けるのがベストです。
カットの際は「シザー仕上げ(ハサミ仕上げ)」を選び、必要以上に短くしないよう注意しましょう。
紫外線と熱中症の逆効果
「暑いから短くしよう!」と全身サマーカットを選ぶ飼い主さんもいますが、実はこれにはデメリットも。
被毛は本来、紫外線や外気の刺激から皮膚を守る役割も持っています。
皮膚が露出しすぎると、逆に直射日光で火傷をしたり、体温調整ができずに熱中症リスクが高まることもあるので注意が必要です。
シニア犬への負担と年齢制限
年齢を重ねたシニア犬は、トリミングそのものが大きなストレスや体力消耗になってしまうこともあります。
特に心臓や持病がある場合、負担を最小限に抑えるため、部分カットだけにする・シャンプーと一緒に済ませるなど、体調を第一に考えた対応が大切です。
無理なトリミングはせず、様子を見ながら行いましょう。
理想通りに仕上げる!オーダーのコツと人気サロンの事例
「こんなはずじゃなかった…」とならないためには、トリマーさんへの伝え方がとても重要です。
ここでは失敗しないオーダーのコツと、人気サロンの特徴も合わせてご紹介します。
画像を見せるのが鉄則!伝え方のポイント
カットの長さやイメージは人によって微妙に異なります。
「短く」「長めで」と言葉で伝えるだけでは誤解が生じやすく、思っていた仕上がりと違う!というトラブルも。
必ずSNSや雑誌、ネットのカタログ画像など、イメージに近い写真を複数枚持参して、具体的に伝えるのが成功の秘訣です。
さらに、「この部分は残したい」「ここだけ短く」といったこだわりポイントも遠慮なく伝えましょう。
トレンドを作る!参考にしたい有名トリミングサロン
どんなスタイルが流行しているのか知りたい時は、有名サロンのSNSをチェックするのもおすすめです。
中でも注目なのが、東京・中目黒の「Trimming Salon Figoo(フィゴー)」。
ここはSNSで「#フィゴーカット」が話題で、チワワのふんわりカットが得意です。
また同じく中目黒の「DOG MAN(ドッグマン)」は芸能人の愛犬も多数通い、デザイン性の高い個性的なカットが魅力的。
銀座・関東圏に展開する「SOPRA GINZA(ソプラ銀座)」は、パピーからシニア犬まで幅広く優しいケアが評判です。
実際のサロン事例を見て、理想のカットを見つけるヒントにしてください。
- Trimming Salon Figoo(フィゴー)
チワワのふんわり感とナチュラルな仕上がりが自慢。SNSでは「#フィゴーカット」で検索! - DOG MAN(ドッグマン)
デザイン性の高いカットが得意。個性を出したい方に。 - SOPRA GINZA(ソプラ銀座)
ケア重視、優しいトリミングでリピーター多数。
自宅でケアするなら?次のトリミングまでの繋ぎ方
トリミングサロンの予約が取れない時や、少しだけ気になる部分を自宅でお手入れしたい時のために、自宅ケアのポイントをまとめました。
無理せず、愛犬の負担にならない範囲で実践してみてください。
足裏と肛門周りだけはバリカンでケアしよう
足裏や肛門周りの毛は、放っておくと滑りやすくなったり、排泄物が付きやすくなるので、最低限の部分カットがおすすめです。
小型犬用のバリカンや、先の丸いハサミを使い、肉球や皮膚を傷つけないように優しくカットしましょう。
自信がない場合や、愛犬が動き回る時は無理せずプロにお願いするのが安心です。
ブラッシングで毛玉を防ぐコツ
ロングコートチワワは特に、毛玉やもつれに注意が必要です。
理想は毎日、少なくとも2~3日に1回はブラッシングを習慣にしましょう。
スリッカーブラシやコームを使い、被毛の流れに沿ってやさしくブラッシングします。
特に耳の後ろや脇、内股などは毛玉ができやすいので念入りに。
毛玉ができたら無理に引っ張らず、毛玉ほぐし用スプレーや専用のコームでやさしく解いてあげるのがコツです。
まとめ:ライフスタイルと愛犬の個性に合ったスタイルを
ロングコートチワワのカットは「絶対にしなきゃいけないもの」ではありません。
“本来の飾り毛の美しさ”を残すもよし、清潔やイメチェンを楽しむもよし。
愛犬の健康状態や性格、生活環境に合わせて、無理なく楽しめるカットスタイルを選びましょう。
部分カットやナチュラル仕上げなら負担も少なく、毎日のお手入れもグッと楽になります。
もし迷ったら、プロのトリマーやかかりつけ獣医師に相談するのが一番安心です。
あなたと愛犬がもっと仲良く、楽しく暮らせるヘアスタイルがきっと見つかりますように!
チワワのカットに関連するQ&A
Q. 初めてのカットはいつから?(ワクチン終了後など)
子犬の全身カットは生後3ヶ月以降、すべてのワクチン接種が終わった1~2週間後からが基本です。
いきなり全身カットはせず、最初は足裏やお尻の部分カットからスタートし、少しずつトリミングに慣らしていくのが安心です。
トリミングサロンによってはワクチン終了から2週間~1ヶ月経過後のみ受付という場合もあるので、事前に確認しましょう。
Q. カット料金の相場は?(部分カットと全身カットの違い)
ロングコートチワワの全身カットは5,000円~10,000円程度が目安です。
シャンプーのみは3,500円~、部分カットや足裏・お尻周りだけのカットは500円~が相場。
ハサミ仕上げやデザインカットは追加料金が発生することもあるので、事前にトリミングサロンの料金表を確認しておくと安心です。
Q. 冬場はカットしない方がいい?
冬場は全身カットを避け、被毛を残すのが基本です。
被毛は寒さや外気から体を守る役割もあり、短くしすぎると体温を保てなくなったり体調を崩す原因にも。
汚れやすい部分だけカットして、できるだけナチュラルなまま過ごしましょう。

