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ビションフリーゼは抜け毛が少ないのに臭う?「モフモフ」の中に潜むトラブルとプロ直伝のケア術

ビションフリーゼは、真っ白なアフロヘアとふわふわの手触りが人気の犬種です。
「抜け毛が少ない」と評判ですが、実は被毛の内部に隠れた抜け毛や、特有の体臭に悩む飼い主さんも少なくありません。
この記事では、ビションフリーゼならではの抜け毛と臭いの正体、そのトラブルを防ぐためのケア術をたっぷりとご紹介します。
「モフモフ」と楽しく暮らすコツが丸ごと分かるので、これから飼いたい方も、すでに一緒に暮らしている方も必見です!

目次

目次

・【真実】ビションフリーゼは「抜け毛が落ちない」だけ!ダブルコートの罠
・なぜ?ビションフリーゼが「臭い」と言われる3つの原因
・「臭わないビション」にするための自宅ケア:ブラッシング編
・「生乾き臭」を防ぐ!シャンプー&ドライの重要ポイント
・ビションフリーゼのカット・ケアに定評があるトリミングサロン3選
・まとめ:抜け毛ケアこそが、最強のニオイ対策になる
・ビションフリーゼの抜け毛・臭いに関するQ&A

【真実】ビションフリーゼは「抜け毛が落ちない」だけ!ダブルコートの罠

ビションフリーゼといえば、雪のような純白で丸いシルエット。
「抜け毛が少ないから部屋も汚れない」と思われがちですが、実はダブルコート特有の“隠れ抜け毛問題”が潜んでいるのです。
ここでは、ビションフリーゼの被毛構造と、目に見えない抜け毛の正体について徹底解説します。

カールした毛が抜け毛をキャッチしてしまう

ビションフリーゼの最大の特徴は、細かくカールした被毛。
この毛はダブルコートという構造で、外側のオーバーコート(上毛)と内側のアンダーコート(下毛)の二層に分かれています。
抜けた毛はカールの奥深くに絡みつき、体の中で留まりやすく、床に落ちにくいのです。
そのため、「掃除が楽」と感じる一方で、ブラッシングやお手入れを怠ると、体内に抜け毛がどんどん蓄積されていきます。
トイプードルと違い、ビションは特にカールが細かく密集しているため、抜け毛が隠れやすい仕組みになっているのです。
この構造が“抜け毛が少ない”と勘違いされる大きな原因となっています。

「換毛期」がないわけではない?

一般的なダブルコート犬種(柴犬やコーギーなど)に比べると、ビションフリーゼは換毛期の抜け毛が激しくありません。
ですが、季節の変わり目や湿度・気温の変化により、春や秋に被毛が生え変わることはしっかり起こっています
このときも、抜け毛はアンダーコートにとどまり続け、「体の中で抜け毛渋滞」が起きがちです。
床に毛が落ちにくい分、こまめなブラッシングをしないと、毛玉や通気性の悪化の原因になるので注意しましょう。

落ちない抜け毛が「フェルト状の鎧」になる恐怖

ブラッシングやお手入れをサボると、体内に溜まった抜け毛同士が絡まり合い、やがてフェルトのような固い毛玉(いわゆる「フェルト化」)になってしまいます。
これは皮膚への通気性を著しく損ね、湿気や細菌が溜まりやすくなる原因です。
放置が長く続くと、皮膚が引っ張られて痛みが出たり、ひどい場合は炎症や皮膚炎を引き起こすことも。
ビションフリーゼの被毛を守るには、「抜け毛が少ない=お手入れ不要」ではなく、定期的なブラッシングこそが健康と美しさの鍵であると心に留めておきましょう。

なぜ?ビションフリーゼが「臭い」と言われる3つの原因

「ビションフリーゼは臭わない」と思っている方も多いですが、実際には体臭や被毛のニオイに悩む飼い主さんが意外と多いです。
ここでは、モフモフの中に潜む臭いの正体を3つの原因から紐解きます。

1. 密集した被毛による「蒸れ」と雑菌繁殖

ビションフリーゼの被毛はダブルコートで密集度が高く、特に日本のような高温多湿の気候では、皮膚と毛の間がまるで“サウナ状態”になりがちです。
湿気がこもることで、皮膚上の常在菌が活発化し、雑菌の繁殖による体臭が強くなります。
換毛期や梅雨、夏場などは被毛の通気性が悪化しやすいため、蒸れ対策はとても重要です。
さらに、毛玉や抜け毛の蓄積によって通気性が遮断されると、雑菌やカビが爆発的に増える要因となります。

2. 口周り・目周りの「酸化臭」(よだれ焼け・涙やけ)

ビションフリーゼは口元や目の周囲に“涙やけ”や“よだれ焼け”ができやすい犬種です。
特に白い毛のため、変色や汚れが目立ちやすく、濡れたまま放置すると雑菌が増殖して酸化臭(雑巾のような臭い)が発生します。
食事の後や散歩後は口の周りをしっかり拭き取ること、目やにもすぐにお手入れすることがニオイ防止には欠かせません。

3. 皮膚トラブル(脂漏性皮膚炎など)

ビションフリーゼは繊細な皮膚の持ち主でもあります。
ブラッシング不足や不衛生な状態が続くと、皮膚炎や脂漏症などの病気に発展しやすくなります。
特に脂漏症の場合は、皮脂が過剰に分泌され、独特の油臭さが漂うことが多いです。
こうしたトラブルは早期発見・早期治療が肝心。いつもと違う臭いを感じたら、速やかに動物病院を受診しましょう。

「臭わないビション」にするための自宅ケア:ブラッシング編

ビションフリーゼの魅力は、まるでぬいぐるみのようなモフモフの毛並み。
その美しさと清潔さをキープするには、自宅での正しいブラッシングが不可欠です。
ここではプロ直伝の方法を徹底解説します。

表面を撫でるだけはNG!「ラインブラッシング」とは

毎日のブラッシング、ついつい表面だけをササッと撫でて終わっていませんか?
ビションフリーゼの本当のケアは、被毛をかき分け、地肌からしっかりと毛をほぐす「ラインブラッシング」が基本です。
この方法は、毛を小さく束に分けて、根元から毛先に向かって丁寧にとかすやり方。
毎日行うことで、抜け毛や毛玉を未然に防げるだけでなく、皮膚の状態もよく観察できるのでトラブルの早期発見にもつながります。

スリッカーブラシとコーム(クシ)の使い分け

ビションフリーゼの毛を美しく整えるためには、「スリッカーブラシ」と「コーム」のダブル使いが大切です。
まずはスリッカーブラシで絡まった毛や抜け毛をやさしくほぐし、その後に目の細かいコームで仕上げます。
この2ステップにより、体に残った抜け毛も毛玉も、しっかり除去できます。
特に脇の下や足の付け根、耳の後ろなど、毛が絡まりやすいポイントは念入りに。
また、コームがスムーズに通れば毛玉ゼロの証拠。
もし途中で引っかかる場合は、無理せず優しくほぐしてあげましょう。

ブラッシングスプレーは「消臭・防臭効果」のあるものを

乾燥した冬や静電気が起きやすい時期は、被毛がパチパチして余計に毛玉ができやすくなります。
そこで役立つのが、消臭・防臭成分入りのブラッシングスプレー
毛の絡まりをほどきやすくするだけでなく、皮膚や被毛の嫌なニオイの元となる雑菌の繁殖を抑えてくれます。
スプレーを適量つけてからブラッシングすると、毛並みの仕上がりもふんわり。
市販品を選ぶときは、低刺激で保湿成分配合・消臭効果が高いタイプを選ぶと安心です。

「生乾き臭」を防ぐ!シャンプー&ドライの重要ポイント

どんなに毎日ブラッシングしても、シャンプーやドライを適当に済ませてしまうと、ビションフリーゼ独特の「生乾き臭」が発生しやすくなります。
ふわふわの手触りや真っ白な美しさを保つには、洗うだけでなく正しい乾燥方法がとても重要です。
ここでは、シャンプーからドライまで失敗しないための秘訣と、おうちでできるプロのコツをご紹介します。

自宅シャンプー最大の難関は「ドライング(乾燥)」

ビションフリーゼは被毛がとても密集しているため、シャンプー後に水分が毛の奥や皮膚の近くにたっぷり残りがちです。
「半乾き」状態のまま放置すると、ムレや雑菌が一気に増殖し、生乾き臭の温床となります。
プロのトリマーでさえビションのドライは時間がかかるもの。
家庭で行う際は、まず吸水性の高いタオルで何度も水分をしっかり吸い取ることから始めましょう。
その上で、毛を手でかき分けながら根元までしっかりとドライヤーの風を送り込みます。
全身がふんわり仕上がるまで、根気よく乾かすことが最大のポイントです。

家庭用ドライヤーと業務用ドライヤーの違い

一般的な家庭用ドライヤーは、業務用のトリミングサロンのドライヤーに比べて風量が弱く、長毛や密集毛の乾燥には時間がかかりやすいのが現実です。
そこで、おすすめなのが「吸水タオル」「ペット用ブロワー」を併用する方法。
まずはペット用の高吸水タオルでしっかり水気を拭き取ってから、できれば風量調節ができるペット用ドライヤーやブロワーで風を当てましょう。
手で毛をかき分けながら、根元にまでしっかりと風を送り込むのがコツ。
時間短縮にもなり、乾きムラや生乾き臭の発生も防げます。
それでも時間がかかる場合は、途中でブラッシングスプレーを使うと毛のほぐれもよくなります。

プロに任せる頻度は「月1回」が最低ライン

自宅でのケアも大切ですが、月に1回程度はトリミングサロンでプロの手によるシャンプー&カットを受けるのがおすすめです。
サロンでは強力な業務用ドライヤーと専門技術で、隅々までしっかり乾かし、抜け毛や毛玉のケアも同時に行ってくれます。
また、皮膚や被毛の状態チェックもしてもらえるので、早期にトラブルを発見できるメリットもあります。
定期的なプロケアを取り入れることで、いつでも清潔で良い香りのビションフリーゼをキープできます。
忙しい方や乾かしに自信がない方は、サロンの利用をうまく組み合わせましょう。

ビションフリーゼのカット・ケアに定評があるトリミングサロン3選

「自宅ケアもがんばってるけど、やっぱりプロの仕上がりにはかなわない!」
そんなあなたのために、ビションフリーゼの魅力を最大限に引き出してくれる人気トリミングサロンを3つ厳選してご紹介します。
これらのサロンはカット技術が高いだけでなく、抜け毛や臭いトラブルにも強い独自のメニューやケア方法を用意しているのが特徴。
初めてのサロン選びや、今のケアに不満がある方はぜひ参考にしてみてください。

1. GALLERY ARTESTA(ギャラリーアルテスタ)/ 東京・代官山

東京・代官山にあるGALLERY ARTESTAは、カリスマトリマーが在籍するビションフリーゼ愛好家の間でも評判の高いサロンです。
ビションの丸く美しいフォルムを活かしたデザインカットに定評があり、一頭ごとに毛質や骨格を見極めて最高のスタイルを提案してくれます。
さらに、皮膚トラブルや体臭予防にも強く、オプションでアレルギー対応や敏感肌向けのシャンプー、皮膚ケアにも力を入れています。
スタッフの知識や愛犬への気配りも素晴らしく、細かい相談にものってくれるので初心者の方でも安心。
プロのトータルケアで、憧れの「真っ白アフロ」をキープしたい方におすすめの一軒です。

2. Miss BIBI(ミスビビ)/ 東京・広尾など

Miss BIBIは、東京・広尾をはじめ複数の人気エリアに展開するラグジュアリー系トリミングサロン。
このサロンの特徴は泥パックや炭酸泉などのスパ&エステメニューが充実していること。
毛穴の奥からしっかり汚れや古い角質を落とし、臭いの元となる皮脂や細菌を徹底除去できます。
ビションフリーゼ特有の「蒸れ臭」「体臭」「被毛の黄ばみ」が気になるときも、プロのケアでふんわりといい香りが続きます。
ホテルや一時預かりもあるので、長時間のお手入れも安心してお任せできます。

3. DOG SALON & HOTEL A-LOVE(エーラブ)/ 全国展開

DOG SALON & HOTEL A-LOVEは、全国各地に店舗を展開する大手サロンチェーン。
このサロンではほとんどの店舗で「オゾンペットシャワー」を標準装備しており、除菌・消臭力の高いケアが可能です。
オゾンシャワーは細菌やウイルスを除去しながら、皮膚や被毛をやさしく洗い上げるので、皮膚がデリケートなビションフリーゼにもぴったり。
また、全国展開なので引越しや旅行先でも通いやすいのも嬉しいポイント。
飼い主さんの口コミも多く、オゾンの効果で「ふんわり長持ち」「臭いが気にならなくなった」といった声が多数寄せられています。

まとめ:抜け毛ケアこそが、最強のニオイ対策になる

ここまでビションフリーゼの「抜け毛」「臭い」問題と、その解決策をたっぷりご紹介してきました。
一見、抜け毛が少なくて飼いやすい犬種…と思われがちですが、実は隠れた抜け毛や密集した被毛の中にトラブルの種が潜んでいることが分かりましたね。
毎日のブラッシングで抜け毛をため込まないことが、毛玉や皮膚トラブルだけでなく、「臭い」の根本予防にもなります。

抜け毛・毛玉対策は日々の積み重ねがカギ

ビションフリーゼの抜け毛は「床に落ちにくい=溜まりやすい」。
この性質を理解して、スリッカーブラシやコームを使ったラインブラッシングを日課にしましょう。
抜け毛や毛玉を溜めこまなければ、通気性が保たれて雑菌やカビの繁殖も防げます。
少しの時間でも毎日続けることが美しいモフモフを守る一番の近道。
忙しい日でも、スキンシップを兼ねて楽しく続けてみてください。

正しいシャンプー&ドライで「生乾き臭」とおさらば

どんなに良いシャンプーを使っても、乾かしが中途半端だと“生乾き臭”の原因になってしまいます。
吸水タオルやブロワーを活用し、根元からしっかり乾かすのが最大のコツ。
特に夏や梅雨時期、湿度の高い季節はドライに手間をかけてあげることが大切です。
月に一度はトリミングサロンを利用して、プロの仕上がりも体感してみましょう。

皮膚トラブルや臭いの変化にはすぐに気付こう

毎日のお手入れ中に「ちょっと臭う」「赤くなってるかも」と思ったら、早めに動物病院やトリマーさんに相談するのがベスト。
ビションフリーゼは皮膚がデリケートなので、早期発見・早期ケアが愛犬の健康維持に直結します。
異常を感じたときは、無理に自宅ケアで済まさず、プロの意見を活用しましょう。

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