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犬の斜視とは?原因・症状・治療法を徹底解説【先天性・後天性も】

愛犬の黒目が左右や上下にズレて見える「斜視」に気づいて驚いたことはありませんか?犬の斜視は、先天的なものだけでなく、後天的な病気やケガが原因で起こる場合もあり、早期の見極めがとても重要です。この記事では、犬の斜視の基礎知識から、見分け方、治療の必要性、注意すべき関連疾患まで獣医師監修の情報をもとに詳しく解説します。大切な家族である愛犬の健康管理の一助になれば幸いです。

目次

犬の斜視とは

ここでは「犬 斜視」とはどんな状態か、どんな症状が見られるのかを解説します。
愛犬の目が普段と違う動きをしていると感じたら、まずは斜視の基礎知識を知っておきましょう。

犬の斜視の定義と症状

犬の斜視とは、黒目(眼球)が本来見るべき方向から外れて動いてしまう状態を指します。
両目が同じ方向を見ていないため、目の焦点が合わず、視界がぼやけたり、ものが二重に見える「複視」や、視覚の混乱を引き起こします。
このため、犬が片目をつぶる、歩くときにふらつく、壁にぶつかる、おもちゃをうまく咥えられないなどの行動の変化が見られることもあります。

斜視には内斜視(黒目が内側に寄る)と外斜視(外側に開く)、上下・斜めにズレるタイプなど複数のパターンがあります。
原因や状態によって片目だけ、または両目とも斜視を起こす場合があります。
突然、黒目の位置が変わったり、視線が合わないと感じたら注意が必要です。

犬 斜視は、目の異常に気づくきっかけとしても非常に重要です。
日常的に目の動きや表情を観察することで、早期発見につながります。
気になる症状があれば、早めに動物病院の受診をおすすめします。

犬 斜視の主な発見方法

犬の斜視は、日常の中で飼い主さんが目の動きや目つきの変化に気づくことで発見されることが多いです。
例えば、「目が合いにくくなった」「視線がどこか一点を見つめているように感じる」などがサインです。
また、散歩中に壁や障害物にぶつかる、物を取るのが苦手になるといった日常動作の変化も斜視の症状のひとつです。

特に、犬の行動やしぐさに「いつもと違う」と感じた時は、目の異常を疑ってみることが大切です。
斜視が進行することで、さらに神経症状や運動障害が出てくる場合もあります。
愛犬の様子をよく観察し、早めに異変に気づくことが健康維持の第一歩です。

「犬 斜視」は見た目だけでなく、生活の質(QOL)にも影響します。
見逃さないためにも、普段からアイコンタクトや遊びの様子を観察しておくことが大切です。

犬の斜視が示す注意点

犬の斜視は単なる外見上の問題だけでなく、健康上のリスクも示唆しています。
特に後天性の斜視は、重篤な神経疾患や脳の異常、外傷のサインであることも多いため、注意が必要です。
斜視に加えて痙攣やふらつき、食欲不振、性格の変化など他の症状を伴う場合は、緊急性が高まります。

「時間が経てば治るだろう」と安易に考えず、斜視と同時に現れる症状にも注目してください。
早期発見・早期治療が、犬の健康と長生きにつながります。
気になる症状があれば、速やかに動物病院で相談しましょう。

犬 斜視の背景には、先天性・後天性ともにさまざまな要因があるため、自己判断は禁物です。
専門的な診断が必要となる場合が多いので、動物医療の専門家の意見を仰ぐことが重要です。

犬の斜視には先天性と後天性がある

犬の斜視には生まれつきの「先天性」と、成長や病気・ケガによる「後天性」が存在します。
それぞれ特徴や発症する犬種、原因が異なるため、正しい知識で見分けましょう。

先天性の斜視:生まれつきの個性

先天性の犬 斜視は、生まれつき眼球やその周囲の構造に異常があることが原因です。
骨格の特徴や遺伝子の影響で、特定の犬種に多くみられる傾向があります。
例えば顔が平たく眼球が大きいパグ、キャバリア、ブルドッグ、ペキニーズ、チワワ、ポメラニアン、トイプードルなどは外斜視が起きやすい犬種です。

ブルーマール(青みがかった斑模様)のシェットランド・シープドッグなど特定の毛色や遺伝素因によっても網膜や眼神経異常による内斜視が起こります。
こうした先天性の斜視は、重篤な症状を伴わず、犬の個性として受け入れられることが多いです。
しかし、視界の異常や日常生活への影響が大きい場合は獣医師へ相談しましょう。

先天性の犬 斜視は特に子犬期に発見されることが多く、家族として迎える前に気づく場合もあります。
子犬のうちから目の動きや姿勢に注意して観察してあげてください。

後天性の斜視:病気やケガのサイン

後天性の犬 斜視は、成長や加齢、外傷、または神経・脳疾患などの病気が原因で発症します。
骨格の変化によるものもありますが、疾患や外傷の場合は迅速な診断と治療が必要です。
特に成犬やシニア犬で急に斜視が現れた場合は、重大な健康問題の可能性が高まります。

後天性斜視は、脳腫瘍・前庭疾患・水頭症などの神経疾患や、外耳炎の悪化、頭部の外傷がきっかけとなることもあります。
急な目の動きの変化や、行動の異変を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。
「様子見」はリスクを伴うため注意が必要です。

後天性の犬 斜視は、進行性の場合や他の神経症状を伴う場合は特に注意が必要です。
愛犬の健康を守るためにも、普段から体調やしぐさをよく観察し、異変を早期に発見しましょう。

好発犬種と年齢の特徴

先天性斜視は小型犬や短頭種、特定のカラーを持つ犬種によく見られる傾向があります。
一方、後天性斜視は年齢や犬種を問わず発症する可能性があり、とくに高齢犬で顕著になるケースも多いです。
また、脳腫瘍や水頭症など、年齢や個体差によってリスクが高まる疾患も存在します。

どの犬種・年齢でも「犬 斜視」は起こりうるため、日々の観察が重要です。
特に成長期や老齢期には、些細な変化にも敏感になってあげてください。
犬種ごとのリスクや特徴を知っておくことで、早期の気づきにつながります。

犬 斜視の発症リスクを知り、年齢や犬種に応じた健康チェックを心がけましょう。
定期的な健康診断も予防・早期発見に役立ちます。

斜視の治療の必要性

犬の斜視が見つかったとき、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。
治療が必要な場合と、見守りでよい場合の違いを理解しておきましょう。

先天性斜視は治療不要なケースが多い

先天性の犬 斜視は、目や骨格の遺伝的な特徴によるものである場合がほとんどです。
生活に大きな支障がなければ、特別な治療は必要ないケースも多いです。
愛犬の個性として受け止め、普段通りの生活を送ることができます。

ただし、ものが見えづらくて歩行や食事に困難がある場合は、獣医師に相談して適切な対応をとることが大切です。
また、成長とともに症状が悪化することもあるため、定期的な健康チェックも心がけましょう。
無症状でも、気になることがあれば早めの受診をおすすめします。

先天性斜視は「治さなきゃ」と焦る必要はありませんが、日常生活に支障が出ているかには注意して観察しましょう。
周囲のサポートが愛犬の安心や生活の質につながります。

後天性・病気が原因の場合は早期治療が必要

後天性の犬 斜視は、病気や外傷が原因で発症することが多く、早急な治療が必要となります。
脳腫瘍や水頭症、前庭疾患などは進行が早く、放置すると命にかかわる場合もあります。
また、斜視以外の神経症状や行動の変化が出ている場合は、直ちに動物病院で精密検査を受けましょう。

後天性の斜視は、投薬・外科手術・リハビリなど原因に合わせた専門的な治療が求められます。
治療が遅れると回復が難しくなる場合もあるため、異変を感じたらすぐに受診しましょう。
愛犬の命と健康を守るための早期対応がとても重要です。

後天性斜視は「様子を見る」ことが危険な場合もあります。
早期発見・早期治療が、愛犬の苦痛を最小限に抑えるポイントです。

治療の選択肢と生活サポート

斜視の治療法には、投薬・手術・リハビリなどさまざまなアプローチがあります。
原因となる疾患や症状の重さ、犬の年齢や体質によって最適な治療法が異なるため、獣医師とよく相談しましょう。
また、治療中は犬が転倒やケガをしやすくなるため、生活環境の見直しやサポートも大切です。

例えば、階段や段差を避ける、滑りやすい床をカーペットにするなどの工夫で、怪我のリスクを減らしましょう。
また、食欲不振や嘔吐などがみられる場合は、食事内容や与え方にも配慮しましょう。
犬の生活の質(QOL)を高めるサポートが、回復やストレス軽減にもつながります。

治療だけでなく、飼い主さんの細やかな気配りが「犬 斜視」のケアには欠かせません。
愛犬が安心して生活できるよう、必要に応じて環境を整えてあげましょう。

遺伝性の斜視と病気による斜視を見分けるサイン

犬 斜視が先天的(遺伝性)なものか、後天的な病気によるものかを見分けることは、治療やケアの方針を決める上で非常に重要です。

生活への影響と発症時期

遺伝性の斜視は子犬期から見られることが多く、生活への影響が少ない場合がほとんどです。
一方、病気による後天性斜視は、成犬やシニア犬になってから急に発症し、視界の異常やふらつき、行動変化などを伴うことが多いです。
発症時期や日常生活への影響の有無が、見分けるポイントになります。

例えば、「家に迎えたときから斜視だった」場合は先天性、急に黒目の動きが変わった・止まらなくなった時は病気のサインの可能性が高いです。
症状の推移や、他の異常行動がないかも確認しましょう。
不安な場合は、写真や動画で経過を記録しておくと診察時に役立ちます。

「いつから斜視になったのか」「生活にどんな変化があるか」をよく観察しましょう。
これが診断の大きなヒントになります。

同時に現れる他の神経症状

病気による犬 斜視の場合、斜視以外の神経症状や全身症状を伴うことが多いです。
例えば、旋回運動(同じ場所をぐるぐる回る)、眼振(眼球が揺れる)、ふらつきや転倒、反応の低下、性格の急変、眠り続ける、食欲の低下、痙攣などです。
これらの症状が同時に見られる場合は、緊急性が高いため、すぐに動物病院を受診してください。

また、呼びかけへの反応が鈍い、攻撃的になった、ちょっとした刺激で驚くなどの行動変化も要注意サインです。
斜視と合わせて複数の症状が出ている場合は、重篤な神経疾患が疑われます。
早期の受診・検査が命を守るカギです。

斜視+神経症状は「すぐに病院へ」の合図。
いつもと違う行動や様子があれば、迷わず専門家の診断を受けましょう。

飼い主ができる見分け方と受診の目安

飼い主が「犬 斜視」に気づいた時は、まずいつから症状が出ていたのか、どんな行動の変化があるかをできるだけ詳しくメモしておきましょう。
特に、症状が急に現れたり、歩行や食事に支障が出ている場合は、すみやかに動物病院への受診を検討してください。
また、斜視の写真や動画を撮っておくと、獣医師の診断時に役立ちます。

斜視が単独で現れ、生活に支障がなければ経過観察も可能ですが、不安な場合や症状が進行する場合は必ず専門家に相談しましょう。
特に高齢犬や既往歴のある犬は、些細な変化も見逃さないよう注意が必要です。
自己判断で放置せず、早めの受診が安全です。

見分けに迷ったら、動物病院での相談が一番確実です。
少しでも異変を感じたら、健康診断や相談を積極的に利用しましょう。

斜視を伴う病気

犬の斜視は、時に重篤な神経疾患や脳の病気のサインになることがあります。
ここでは斜視を伴いやすい主な病気について解説します。

脳腫瘍

脳腫瘍は、脳にできる腫瘍(良性・悪性問わず)が神経を圧迫し、さまざまな神経症状を引き起こします。
斜視や眼振、痙攣、ふらつき、認知症に似た行動変化などが初期症状として現れることが多いです。
特に高齢犬に多く、発見が遅れると治療が難しくなる傾向があります。

脳腫瘍の治療は、投薬や外科手術が主になります。
原因ははっきりしないことも多く、予防が難しい病気ですが、早期発見・早期治療が苦痛を減らし、QOLを守るカギとなります。
犬種や年齢にかかわらず、斜視や神経症状には十分注意しましょう。

脳腫瘍は進行が早い場合もあります。
「年齢のせい」と見過ごさず、少しでも異変があれば検査をおすすめします。

前庭疾患

前庭疾患は、鼓膜の奥にある平衡感覚を司る前庭部の障害により発症します。
斜視(特に眼球の震え=眼振)や、頭部の傾き、歩行時のふらつき、旋回運動、食欲不振、嘔吐など多彩な症状を伴います。
高齢犬に多い疾患ですが、外耳炎の悪化や突発的な発症もあります。

治療は対症療法や原因疾患の治療が基本です。
回復には数週間から数ヶ月かかることもあり、生活環境の安全対策が重要です。
前庭疾患は命にかかわることは少ないものの、二次的なケガやストレス対策が必要です。

犬 斜視とともにふらつきや頭の傾きが見られたら、前庭疾患を疑いましょう。
早期相談が予後を左右します。

水頭症

水頭症は、脳室内に髄液が過剰にたまることで脳を圧迫し、さまざまな障害を引き起こす病気です。
斜視、特に「外腹側斜視(黒目が外側かつ下向きになる)」や頭が大きく膨らむなど、外見上の変化も特徴です。
チワワ、トイプードル、パグ、マルチーズ、ヨークシャテリアなど小型犬や短頭種に多くみられます。

治療は投薬(利尿剤やステロイドなど)や外科手術(髄液を逃がすチューブ設置)が行われます。
症状や進行度によって治療方針が異なるため、早期発見・早期治療がとても重要です。
無症状のまま経過することもあるため、定期的な検診も大切です。

犬 斜視とともに頭部の膨らみや異常行動がみられたら、すぐに診察を受けてください。
日常の観察が早期発見につながります。

まとめ

犬 斜視は、先天性と後天性で原因やケア方法が大きく異なります。
見た目の違和感だけでなく、生活や健康に重大な影響を及ぼすこともあるため、日々の観察と早期発見が重要です。

特に、斜視とともに神経症状や行動の変化が見られる場合は、すぐに動物病院で診断を受けましょう。
先天性の場合は治療不要なことが多いですが、後天性や進行性の場合は迅速な対応が愛犬の健康を守るカギです。

「犬 斜視」に気づいた際は、焦らず冷静に観察し、必要に応じて専門家に相談することが大切です。
大切な家族とより長く幸せに暮らせるよう、日々の健康管理と愛情を大切にしていきましょう。

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