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犬にちくわは食べても大丈夫?与える量・塩抜き方法・リスクと安全な与え方を徹底解説

犬にちくわは食べていい?与える量や塩抜き方法、注意点を解説

おでんや煮物、炒め物やお弁当など、日本の食卓ではすっかりおなじみの「ちくわ」。
調理している時にふわっと香る魚の風味や、コリッとした食感につられて、愛犬がじっと足元でおねだり…なんて場面は、犬と暮らすご家庭ではよくある光景かもしれません。
ちなみに「ちくわ」という名前は、犬の名前ランキングでも常に上位に登場するほど親しみ深いですが、実際に「ちくわ」を犬が食べても本当に大丈夫なのでしょうか?
この記事では、犬にちくわを与えても良いのか?適量や安全な下処理、意外なリスクや気をつけるべきポイントまで、正しい知識で分かりやすく解説します!

目次

結論:下処理をすれば少量ならOK!ただし積極的には非推奨

まず最初に知っておきたいのは、ちくわは“下処理(塩抜き)”をきちんと行った上で、ごく少量であれば犬に与えても直ちに害となる食材ではありません
主原料は魚なのでたんぱく質や鉄分なども含まれますが、ちくわは人間用に作られた食品であり、犬にとって余分な「塩分」や「食品添加物」が多く含まれています
そのため、「おやつやご褒美」「どうしても食欲が落ちたときのトッピング」など、ごく限定的な場面に少しだけ与える分にはOKですが、日常的・積極的に与えるべき食材ではないと考えましょう。

【要注意】犬にちくわを与える際の3大リスク

ここからは、犬にちくわを与える前に必ず知っておきたい「デメリット」と「リスク」を3つ解説します。

①塩分の過剰摂取(心臓・腎臓への負担)

ちくわには100gあたり約2.5gもの食塩が含まれており、犬にとっては非常に高い塩分量です
たとえば犬の適正な食事では、ナトリウムは総カロリーの0.3%前後が推奨される一方、ちくわの塩分はその数倍にもなる場合があります。
健康な犬であれば一度に少量食べた程度で急に重い症状が出ることはありませんが、毎日食べたり、持病(腎臓病や心臓病、肝臓疾患など)がある犬の場合は、塩分の過剰摂取が体への大きな負担となるため特に注意が必要です。

②食品添加物の影響

ちくわは長期保存や食感・風味を良くするために、加工でんぷん・保存料・増粘剤・pH調整剤・化学調味料など複数の添加物が使われています
これらの成分は「少量摂取」「短期間」ならば体に大きな影響を及ぼすことはありませんが、継続的に与えることで肝臓や腎臓の負担・アレルギーリスク・胃腸トラブルの原因にもなり得ます
特に手作りごはんやオヤツを意識している飼い主さんは「無添加ちくわ」や犬用ちくわなども選択肢にしつつ、添加物リスクを理解しましょう。

③アレルギーの可能性

ちくわは原料に魚肉(主にスケトウダラ・ホッケ等)のほか、小麦や卵・大豆が使われていることが多いです
これらは犬の食物アレルギーの原因になりやすい食材のひとつであり、食べた後に「かゆみ・赤み・下痢・嘔吐」などアレルギー症状が現れることがあります。
初めて与える時は必ずごく少量にし、30分〜48時間は愛犬の体調・皮膚状態・便の様子をよく観察してください。

犬に与える前の必須ステップ!安全な与え方

どうしても「ちくわを愛犬に食べさせたい!」そんな時は、下記の安全対策を必ず行いましょう。

【最重要】必ず「塩抜き」をする

ちくわはそのままだと塩分過多です
輪切り・細切りにしたちくわを沸騰したお湯で2〜3分茹でる or 熱湯に10分ほど浸すことで、表面の塩分をかなり落とすことができます。
さらにザルにあげて流水でしっかり洗い、粗熱を取ってから与えましょう。
塩抜きした分、一部のビタミンやミネラルが流出する点も踏まえて、「おやつ・トッピング」として使いましょう。

喉に詰まらせないよう細かく刻む

ちくわは弾力が強く、犬がうまく噛み切れない場合があります
丸呑みしてしまうと消化不良や窒息リスクがあるため、5mm以下の細切り・またはみじん切りにしてから与えましょう。
特に小型犬・老犬・子犬にはしっかり細かく刻むことが大切です。

アレルギーがないかごく少量から試す

初めて与える時は、ごくごく少量(米粒大〜輪切り1/4枚分ほど)を与えます。
その後、1〜2日は体調・皮膚・便・食欲に異常がないか必ず観察しましょう。
もし下痢・嘔吐・かゆみ・目の充血・元気消失などが出た場合は、すぐに獣医師に相談してください。

【量に注意】犬に与えても良いちくわの適量は?

ちくわはあくまで“ご褒美”や“トッピング”に限定して、与える量を厳守することが大切です。

1日あたりの目安量

塩抜きなどの下処理をした上で、犬の体重・体格に応じた適量を守りましょう。
以下を目安に「多くても週2〜3回まで」に留めてください。

犬のサイズ 1日あたりの上限量(目安)
小型犬 輪切り1枚分(約5g)
中型犬 輪切り2枚分(約10g)
大型犬 輪切り3枚分(約15g)

この量は“おやつ・トッピング”を含め、1日の総摂取カロリーの10%未満になるよう計算されています。
愛犬の体型・年齢・持病・日々の運動量に合わせて、調整してください。

こんな犬には特に注意!与える前に獣医師に相談を

以下に該当するワンちゃんには、ちくわは原則与えないか、必ず事前にかかりつけ医に相談してください。

腎臓病や心臓病の持病がある犬

これらの病気がある犬は塩分やリン・カリウム・たんぱく質などの制限が必要なことが多く、ちくわの塩分・添加物・たんぱく質が大きな負担となる可能性があります。絶対に自己判断で与えないでください。

アレルギー体質の犬

魚・卵・小麦・大豆などのアレルギー歴がある犬にはちくわは避けるか、慎重に。
アレルギー症状が出やすいので要注意です。

子犬や老犬(消化器官や腎臓への負担)

消化機能や腎臓・肝臓の働きが弱い子犬や老犬には、添加物や塩分・たんぱく質が刺激になることも。
特に下痢や軟便が続きやすい子は与えない方が無難です。

ちくわ以外の練り物は?かまぼこ、カニカマ、魚肉ソーセージ

「ちくわが大丈夫なら、かまぼこやカニカマもOK?」と疑問に思う方も多いですが、基本的に全て人間用の加工食品なのでNGと考えてください。
かまぼこ・カニカマも同様に塩分・添加物が多く、カニカマ・魚肉ソーセージは着色料や調味料(時に玉ねぎエキス)が使われていることが多いです。
「魚肉ソーセージ」は特に要注意で、犬が食べてはいけない玉ねぎエキス入りも。必ず原材料を確認し、避けるようにしましょう。

【コラム】犬の名前に「ちくわ」が人気な理由と有名なキャラクター

実は「ちくわ」は犬の名前としても大人気!
「語感が可愛い」「ユーモラスで覚えやすい」「茶色い子の雰囲気にピッタリ」など、飼い主さんからの支持も高いです。
人気キャンプアニメ『ゆるキャン△』の名物キャラクター、チワワの「ちくわ」も人気に火をつけた一因。
おでんやおつまみの定番だけでなく、ワンコ界の愛されネームにもなっています!

まとめ

ちくわは塩分・添加物・アレルギーリスクが高い加工食品のため、下処理(塩抜き)をした上で、少量・時々のご褒美やトッピングとしてだけに活用しましょう。
健康な成犬であれば少量をたまに食べても大きな問題になることはほとんどありませんが、毎日与えたり、持病やアレルギーのある犬、子犬・老犬には避けるのがベターです。
「ちくわ」はワンコの可愛い名前としては大人気!ですが、食事としてはあくまで“例外的なオヤツ”くらいに留めて、普段はバランスの良い総合栄養食ドッグフードをメインに与えてください。
安全な食事管理で、愛犬の健康と楽しいごはんタイムをサポートしましょう!

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