犬にキウイは食べても大丈夫?安全な与え方・適量・注意点を徹底解説!
鮮やかなグリーンやゴールドの色合い、そして甘酸っぱいおいしさが魅力のキウイ。
最近ではスーパーでも一年中見かけるようになり、「うちのワンコにもあげていいのかな?」と気になったことはありませんか?
今回は犬にキウイを与えても大丈夫なのか、メリットや正しい与え方、気をつけたい注意点まで徹底解説!
あなたと愛犬がもっとハッピーに過ごせるキウイ活用術を、楽しくお届けします。
結論:犬はキウイを食べても大丈夫!ただし与え方には注意が必要
まず最初に気になる「犬にキウイは与えてOK?」という疑問ですが、基本的に犬はキウイを食べても大丈夫です。
キウイには有害な成分が含まれておらず、グリーン・ゴールドどちらの品種でも食べさせられます。
ただし、与える量や方法にはいくつかの注意点があり、体質や持病によってはNGなケースも。
キウイはあくまでもおやつやトッピングの範囲で楽しみ、日々の主食(ドッグフード)をメインにした食生活を心がけましょう。
皮や大きな種、加工品はNG!
そしてアレルギーや持病のある犬は必ず獣医師と相談してから与えるのが安心です。
与えていいキウイの種類と基本的な考え方
キウイにはグリーン・ゴールド・レッドなどいくつかの種類がありますが、いずれも犬に与えてOKです。
ただし、キウイは約80%以上が水分のため、与えすぎるとお腹が緩くなることがあるので、様子を見ながらごく少量から始めましょう。
また、加工品(ドライフルーツ、ジャム、ジュースなど)は砂糖や添加物が多いため避けてください。
キウイは栄養価も優秀!でも主食の代わりにはならない
キウイにはビタミンC、ビタミンE、食物繊維、カリウム、消化酵素(アクチニジン)など犬にも嬉しい栄養素が含まれています。
ただし、どんなに健康に良い食材でも、ドッグフード(総合栄養食)の代用にはなりません。
キウイはおやつやご褒美、暑い季節の水分補給として少しだけプラスする感覚で活用しましょう。
体質によっては合わないこともあるので初めての時は慎重に
人と同じで、犬にも食べ物の好き嫌いや体質的な合う・合わないがあります。
初めてキウイを与える時は必ずごく少量からスタートし、食後に嘔吐・下痢・かゆみ・元気消失などの異変がないかをしっかり観察しましょう。
何かあればすぐ中止し、必要に応じて獣医師に相談してください。
犬にキウイを与えるメリットとは?期待できる効果と栄養素
キウイは単なるおやつではなく、さまざまな栄養素がバランス良く含まれているフルーツです。
どんな効果が期待できるのか、詳しく解説します!
ビタミンC|関節炎の予防やアンチエイジング効果
ビタミンCは、犬の細胞と細胞の間をつなぐコラーゲンの生成に必要不可欠な栄養素です。
体内の抗酸化作用や免疫力の向上、被毛や皮膚、粘膜の健康維持に役立つほか、関節の炎症予防やアンチエイジング効果も期待されています。
特にキウイ1個(約100g)あたり71mgと豊富に含まれています。
ビタミンE|抗酸化作用で細胞の健康を維持
ビタミンEは細胞の酸化を防ぐ「若返りのビタミン」。
体をサビから守り、免疫力をサポートし、血行を促進してくれます。
ビタミンCと一緒に摂取することで、より効率よく抗酸化作用を発揮できるのも嬉しいポイントです。
キウイ100g中1.3mgと果物の中でも高い水準です。
食物繊維|腸内環境を整え、便秘解消をサポート
食物繊維は腸内環境を整える重要な栄養素。
キウイには100gあたり2.6gと、果物の中でも多めに含まれており、便秘がちな犬やダイエット中のワンコにもピッタリです。
腸内の善玉菌をサポートし、お腹の調子を整えてくれます。
ただし、与えすぎると下痢の原因になるので注意しましょう。
カリウム|塩分排出を助ける(※腎臓病の犬には注意)
カリウムは、体内のナトリウム(塩分)排出をサポートし、むくみや高血圧予防に役立つミネラルです。
キウイ100gあたり300mgと、フルーツの中でもトップクラスの含有量。
ただし、腎臓病や心臓病などカリウム制限が必要な犬は、キウイの摂取に注意が必要です。
持病がある場合は必ず獣医師に相談しましょう。
アクチニジン|タンパク質の消化を助ける酵素
アクチニジンは、キウイ特有の消化酵素で、タンパク質を分解し、肉や魚などの消化をサポートしてくれます。
消化が弱い犬やシニア犬にとっても、消化の負担を軽くできる嬉しい成分です。
ただし、加熱すると酵素が壊れるので、効果を狙うなら生のまま与えるのがおすすめです。
犬にキウイを与える際の適量は?体重別の目安
愛犬に「どれくらいキウイを与えればいいの?」と悩む飼い主さんも多いはず。
ここでは、安全にキウイを楽しむための体重別・1日あたりの目安量を詳しくご紹介します。
必ずおやつとして・1日のカロリーの10%以内を守りましょう。
あくまで目安ですので、愛犬の体格や体調・運動量に合わせて調整してください。
初めて与える場合は、これより少なめからスタートして様子を見るのが安心です。
超小型犬(体重4kg未満)
体の小さい超小型犬には、1日あたり約22g(キウイ1切れ・小さじ1杯程度)が適量となります。
キウイを厚さ1cmにカットしたものを「1切れ」と数えるのが目安です。
この量なら、消化やアレルギーのリスクも低く、安全に楽しめます。
超小型犬は喉や食道も細いので、必ず細かく刻む・つぶす・ピューレ状にして与えてください。
最初は「本当に小さじ1/2くらい」から始めるのがベストです。
小型犬(体重10kg以下)
小型犬の場合、1日あたり約56g(2~3切れ・小さじ2杯程度)が上限目安です。
この量を超えると糖質・カリウムの摂り過ぎや下痢の原因になることもあるため、あくまでおやつ・ご褒美の範囲で与えましょう。
丸ごとではなく、小さく刻んだり、食べやすい大きさにしてあげるのがポイントです。
中型犬(体重25kg未満)
中型犬は1日あたり約95g(4~5切れ・大さじ1~2杯程度)が適量。
果肉が柔らかいので、よく噛むタイプの犬であれば「薄切り」でもOKですが、早食いの子はペーストや細かいカットがおすすめです。
便の様子やお腹の調子も確認しながら量を調節してください。
大型犬(体重25kg以上)
大型犬なら1日あたり約128g(6~7切れ・大さじ3杯程度)が目安。
たくさんあげたくなりますが、与えすぎはNGです。
肥満や下痢防止のためにも、やはり10%ルールは守りましょう。
また、キウイの甘みやジューシーさで主食を食べなくなる…という本末転倒も防ぐため、「ごくたまに・ご褒美として」がちょうど良いバランスです。
犬の大きさ | 1日あたりの適量 |
---|---|
超小型犬(4kg未満) | 22g(1切れ) |
小型犬(10kg以下) | 56g(2~3切れ) |
中型犬(25kg未満) | 95g(4~5切れ) |
大型犬(25kg以上) | 128g(6~7切れ) |
【危険も?】犬にキウイを与える際の注意点・デメリット
犬にキウイを与えるときは、ただ「美味しそうだから」と与えるだけでなく、いくつかの注意点やデメリットも頭に入れておく必要があります。
愛犬の健康を守るため、与える前に必ずチェックしておきましょう!
アレルギー症状に注意(かゆみ、下痢、嘔吐など)
アレルギーはどんなフルーツでも発症する可能性があり、キウイも例外ではありません。
キウイはごくまれに、犬に対しても口や顔、体のかゆみ、発疹、赤み、嘔吐や下痢などの症状を引き起こすことがあります。
特に「初めてキウイを与える」というときは、ほんのひとくちだけを食べさせ、数時間~半日は体調や皮膚・便の様子を必ず観察してください。
もしも異変が出た場合はすぐにキウイをやめ、必要に応じて動物病院を受診しましょう。
アレルギー持ちの犬や体調が万全でない時は、あえて与えないという選択肢も大切です。
皮と種は与えない(消化不良や喉に詰まる危険性)
キウイの皮は消化が悪く、農薬残留のリスクもあるため、必ず厚めに剥いてから果肉だけ与えましょう。
また、中心部分の大きな種も、稀に喉に詰まったり、消化不良を起こすケースがあります。
必ず種を極力取り除き、細かくカットまたはピューレ状にして与えるのが安心です。
特にシニア犬や子犬は飲み込む力が弱いので、小さく刻む・すりつぶす工夫をしましょう。
与えすぎはNG(糖分の摂りすぎで肥満や下痢の原因に)
どんなに体に良いと言われるキウイでも、与えすぎは絶対NGです。
フルーツは糖分が多く、食べ過ぎると肥満や血糖値の急上昇、またキウイの水分・食物繊維でお腹がゆるくなることも。
「今日はちょっと多かったかな?」と感じたら、翌日はしばらくお休みするなど、愛犬の体調管理を第一に考えましょう。
また、キウイをあげる日は主食やおやつの量を少し減らすのもポイントです。
持病(心臓病・腎臓病)がある犬には与える前に獣医師に相談
キウイにはカリウムが多く含まれているため、腎臓病や心臓病などカリウム制限が必要な犬は要注意です。
持病がある子や、療法食を食べている子は、必ず獣医師に相談のうえで与えるようにしましょう。
下痢や便がゆるい、アレルギー症状が出やすい犬も、無理せず控えてください。
キウイの加工品(ジュース、ドライフルーツ等)は避ける
市販のキウイのドライフルーツやジュース、缶詰などの加工品には、砂糖や添加物、保存料が多く使われていることがほとんどです。
これらは犬の健康には適さないため、絶対に与えないようにしましょう。
また、ドライフルーツは胃の中で膨張しやすく、嘔吐や消化不良の原因にもなるため注意が必要です。
あくまで新鮮な生のキウイ果肉だけを、おやつとして少しだけ楽しませてあげてください。
犬へのキウイの正しい与え方・おすすめの方法
「キウイは犬に与えてもOK」とわかっても、与え方を間違うと健康トラブルの原因になることも。
ここでは愛犬に安心してキウイを楽しんでもらうための正しい与え方とコツを詳しくご紹介します。
1. 皮をしっかり剥き、種も可能な限り取り除く
キウイの皮は厚めにしっかり剥きましょう。
皮は犬にとって消化が難しく、農薬残留のリスクもあり、口あたりも悪いためおすすめできません。
キウイ中央の大きめの種も、気になる場合は包丁でそぎ落とす・取り除くと安心です。
小さな種は無理に全部取らなくてもOKですが、「少しでも詰まりやすい」タイプの子や、飲み込む力が弱い犬はできるだけ果肉部分のみ与えてあげてください。
2. 喉に詰まらせないよう、細かく刻むかペースト状にする
キウイは果肉がやわらかいフルーツですが、丸ごと・大きな塊だと喉や食道に詰まるリスクもあります。
特に小型犬やシニア犬、子犬の場合は細かく刻む、みじん切り、つぶす、ペースト状など、食べやすい形にしてあげるのがポイント。
ヨーグルトに混ぜたり、お肉や魚のトッピングとしてもOKです。
誤飲・誤食を防ぐためにも「少しずつ」「しっかり見守りながら」あげてください。
3. 初めて与える際は、ごく少量から試す
初めてキウイを食べさせるときは、必ずごく少量(小指の先ほどの量)から与え、食後24時間は体調や皮膚の変化、便の状態をよく観察しましょう。
アレルギーや下痢・嘔吐などがなければ、翌日以降から適量を守って与えることができます。
一度に多くあげるのではなく、「おやつやご褒美」として小分けにするのが安全です。
新しいフルーツを複数同時に試すのは避け、「キウイだけ」で反応を確認してください。
キウイに関するよくあるQ&A
「キウイは大丈夫と聞いたけど、実際のところどうなの?」「うちの子にも合うのかな?」と悩む飼い主さんのために、よくある質問とその答えをまとめました。
気になるポイントを事前にチェックして、より安全で楽しいフルーツタイムを叶えましょう!
Q. 子犬や老犬に与えても大丈夫?
子犬やシニア犬にも、基本的には少量であればキウイを与えてOKです。
ただし、消化器や内臓機能が未発達・衰えがちな年齢なので、消化不良や下痢を起こしやすい傾向があります。
最初はほんのひとくち、ペースト状や極小カットにして、体調・便の様子を観察しながら慎重に与えてください。
特に持病がある場合や療法食中の犬には、必ずかかりつけ獣医師と相談の上で与えましょう。
Q. ゴールドキウイとグリーンキウイ、どっちがいい?
ゴールドキウイもグリーンキウイも、犬にとって基本的にはどちらもOKです。
ゴールドキウイはグリーンキウイに比べてビタミンCや糖分がやや多いのが特徴。
どちらもアクチニジン(消化酵素)が豊富で、適量なら健康的なご褒美になります。
ただし糖度が高い分、肥満や糖質制限中の犬はグリーンキウイの方が安心です。
愛犬の好みや健康状態、与える量によって上手に選んでください。
Q. アレルギーが出た場合の対処法は?
万が一、キウイを食べた後にかゆみ・嘔吐・下痢・発疹・元気消失などの異変が見られた場合は、直ちにキウイをやめてください。
水を飲ませて安静にし、症状が重い場合や続く場合は、すぐ動物病院に連絡・受診をしましょう。
診察時には「いつ・どのくらい食べたか」「症状が出たタイミング」「普段のアレルギー歴」などをメモしておくと診断がスムーズです。
初めてキウイを与える時は、他の新しい食材を同時に与えないことで原因特定がしやすくなります。
キウイ以外のフルーツは?犬が食べても良い・危険な果物一覧
「キウイ以外に、どんなフルーツなら犬に与えても安心?」と疑問を持つ飼い主さんも多いですよね。
ここでは犬が食べても安全なフルーツ・NGなフルーツを、代表例とともに詳しくご紹介します。
新しい果物を試すときは、必ず少量から・異変がないかを観察しながら与えるのが鉄則です。
犬が食べても良いフルーツの例
リンゴ(種と芯は必ず除去):甘みがありビタミンや食物繊維も豊富。
バナナ:エネルギー補給に最適でカリウムや食物繊維も含まれています。
イチゴ:抗酸化作用やビタミンCが豊富で、みずみずしいご褒美に。
パイナップル:酵素やビタミンCが摂れるフルーツ。
メロン・スイカ:水分補給や暑い季節のご褒美としてもおすすめです。
これらの果物も、与えるときは皮・種・芯・ヘタをしっかり除去し、細かく刻んで少量ずつ与えましょう。
【注意】犬に与えてはいけない危険なフルーツの例
ぶどう・レーズン:腎不全を起こすリスクがあり、絶対にNGです。
イチジク:皮膚炎や下痢を起こすことがあるため避けてください。
柑橘類(オレンジ・グレープフルーツ等):果肉自体は少量ならOKですが、皮や種には毒性・消化不良リスクがあるので注意が必要です。
アボカド・チェリー・プラム:種や果肉の一部に毒性があるため与えないでください。
その他、ジャム・シロップ漬けなど加工品も基本NGです。
新しいフルーツを与える時の3つの鉄則
1. 必ず少量からスタートし、最初の数日は体調チェックを怠らないこと。
2. 皮・種・芯・ヘタは完全に取り除き、細かく刻む・ペースト状にする。
3. 体質・既往症(腎臓・心臓・アレルギー)に不安があれば、かかりつけ医に必ず相談。
いつもと違う果物を与える際は、「今日はキウイだけ」「今日はリンゴだけ」など1種類ずつ試して反応を見るのが安心です。
まとめ:キウイは正しく与えれば犬の健康に役立つおやつになる
ここまで、犬にキウイを与えても大丈夫かどうか、メリットや注意点、体重別の適量や正しい与え方など、たっぷり解説してきました。
キウイは、ビタミンCやE、食物繊維、カリウム、アクチニジンなど犬に嬉しい栄養素がバランス良く詰まったフルーツです。
ただし、与える量・方法・体質や持病に注意しながら、おやつやご褒美として楽しむことが大切です。
初めての場合は、必ずごく少量から始めて体調の変化をしっかり見守ってください。
皮や大きな種、加工品はNGで、細かく刻んだりペースト状で安全に食べさせてあげましょう。
また、腎臓病や心臓病、アレルギー体質のワンちゃんは獣医師への相談を優先し、「無理をしない」が合言葉。
キウイ以外にも安全なフルーツはたくさんありますが、絶対にNGな果物もあるので、情報をしっかりチェックしましょう。
愛犬の毎日にちょっぴり彩りを添えるフルーツタイム、キウイで健康と幸せをプラスしてみませんか?
これからも、安全で楽しいごはんライフを一緒に過ごしましょう!