ふわふわの巻き毛が魅力のトイプードル。
その中でも「おパンツカット」は、後ろ姿が圧倒的に可愛い大人気スタイルです。
でも実は、かわいさと失敗が紙一重…!
「思ってたのと違う」「オムツみたいで変」といった声も多く、成功のためには“似合う条件”と“正しいオーダー方法”を知ることが重要です。
この記事では、おパンツカットの魅力・失敗例・オーダーのやり方・人気デザイン・長持ちケアまで徹底解説!
読み終わるころには、うちの子にベストなおパンツが必ずイメージできるようになります。

「おパンツカット」とは?丸いフォルムが愛される理由
まずは、おパンツカットがどんなスタイルで、なぜ多くの飼い主さんから愛されるのかをシンプルに解説します。
「気になっていたけど勇気が出なかった」という方も、ここでイメージが一気にクリアに!
ふんわり丸い“お尻シルエット”が最大の魅力
おパンツカットとは、胸〜背中の毛をすっきり短くし、お尻まわりだけをふわっと大きく丸く残すカットのことです。
まるでおむつやパンツを履いているように見えるので「おパンツカット」と呼ばれています。
歩くたびにふりふり揺れる姿は本当に可愛く、SNSでも大人気。
桃尻よりさらにボリュームが出せるため、後ろ姿が印象的なのも魅力のひとつです。
動くたびに揺れる“ぷりぷり感”がたまらない
おパンツカットの真骨頂は「揺れ」。
散歩中やお家の中でちょこちょこ歩くたびに、丸いお尻がぽよんっと揺れる光景は、飼い主の心を一瞬で掴みます。
動画映えも抜群で、写真よりも動画を撮りまくりたくなるスタイルです。
トイプードルのふわっとした毛質だからこそ、丸さと弾力のあるフォルムが実現できます。
体型をカバーできる“服いらずのスタイル補正”
実はおパンツカットは可愛いだけではなく、体型補正にも優れた万能スタイル。
胴長に見える子、痩せて見える子、背中の毛量が少ない子でも、お尻のボリュームでメリハリが生まれ、全体のバランスが整いやすいのです。
服と違い、どんな動きでもずっと自然に体型をよく見せてくれるのも嬉しいポイント。
「オムツみたいでダサい…」おパンツカットでよくある3つの失敗と原因
おパンツカットはとても可愛い反面、ちょっとしたバランスのズレで一気に「失敗感」が出てしまう難しいカットでもあります。
SNSでも「やってみたら想像と違った」「変な形になった…」という声が多く、なぜ失敗が起きるのかを知っておくのはとても大切です。
ここでは、飼い主さんから特に多い失敗3パターンを取り上げ、原因を深堀りしていきます。
あなたの愛犬に似合うおパンツ作りに、ぜひ役立ててください。
失敗①:カットの位置が高すぎる・大きすぎる
おパンツカットで最も多いのが「位置ズレ」による失敗です。
お尻の丸い部分(おパンツライン)が高すぎる位置につくと、胴が長く見える・お尻が浮いて見える・全体が不自然といった違和感を生みます。
特に、腰のくびれ(ウエスト位置)より上に丸を作ってしまうと、上半身と下半身のバランスが崩れ「オムツっぽい」「コスプレ感が強い」雰囲気になりがち。
逆に丸が大きすぎる場合も要注意。お尻が大きすぎると前後で極端なシルエット差が生まれ、可愛い丸みではなく「巨大な丸い塊」に見えてしまいます。
これは写真オーダーの際に「ウエスト位置」や「円のサイズ」を明確に指定しないことが原因になりやすく、まさにおパンツカット最大の落とし穴です。
失敗②:毛量や毛質が足りずにペチャンコになる
おパンツカットは毛量と毛質が命です。
トイプードルといっても個体差が大きく、毛量が少ない・柔らかすぎる・成長途中のパピーなどの場合、どうしてもボリュームが出にくく、理想の丸いお尻に仕上がらないことがあります。
特に柔らかい毛質の子は、ハサミで丸く整えてもすぐにペタッと落ちてしまい、「丸というより楕円」「ただの長い毛束」のような見た目になりがち。
また、毛量が足りない状態で無理におパンツにしようとすると、丸みの中に隙間ができて“穴あき”のように見えるケースも。
このタイプの失敗は、毛を育てる期間を設けるか、サイズを控えめにすることで回避できます。
理想の大きさにするには4〜6か月の育毛が必要な場合もあるため、「今日1回のカットで完成するものではない」と理解しておくのが成功のコツです。
失敗③:ボディと足のバランスが合っていない
おパンツだけが可愛くても、シルエット全体のバランスが悪いと失敗に見えてしまうのが難しいところ。
お尻だけが大きく、背中や足が細すぎると、前後のボリューム差が大きすぎて不自然になり「滑稽・アンバランス」に見えてしまいます。
特に起こりがちなのが:
● ボディを短くしすぎて「上半身だけ細い」シルエットになる
● 足が細いままだと、お尻が浮いて見える
● 足先のカット(ブーツ・ストレート)との統一がない
これは、カットデザインとしてのおパンツを理解していないと起きるミスで、正しいやり方は姿勢や骨格を見ながらトップライン・アンダーラインの連動を作ることにあります。
つまり、お尻だけでなく腰・太もも・足元まで含めた立体デザインが必要で、ここを怠ると良さが半減してしまうのです。
プロに聞く!理想のおパンツを作るオーダーの「やり方」
「おパンツカットに挑戦したいけど、どう伝えれば理想の形になる?」
可愛さを最大限に引き出すには、トリマーさんとのやり取りがとても重要です。
写真を見せるだけでは伝わらない細かなポイントや、プロ目線の技術解説まで、“うちの子史上最高のおパンツ”を叶えるオーダーテクニックを徹底解説します。
写真を見せるだけではNG?伝えるべき「ウエスト位置」
おパンツカットの失敗の大半は「どこから丸を作るか」が曖昧なまま始まること。
SNSの写真を見せても、実際にはワンちゃんごとに骨格や毛量が異なるため、「同じ形」にはなりません。
特に重要なのがウエスト位置(丸の上端)。
尻尾の付け根から何センチ上に丸みを始めるか、どこからくびれを作るかを必ず指で指しながらトリマーさんに伝えましょう。
「このラインより下はふわっと残す」「ウエストはこの位置まで短く」など、写真+指差し確認+具体的な高さ(例:尻尾の付け根から指2本分上)で共有すると失敗が激減します。
また、「ここは細め」「ここは厚め」など触りながら伝えると、より立体イメージを共有しやすくなります。
メリハリが命!「くびれ」を作るためのボディの長さ指定
「おパンツを目立たせたい!」そんな時は、背中・腰回りをどこまで短くするかも大事なポイント。
くびれをはっきり出すには、ボディの長さ(バリカンのミリ数やハサミの長さ)を「どこまで短くしてほしいか」を明確に指定しましょう。
例えば「背中は6mm」「腰は4mm」など、具体的な数字があれば理想形に近づきます。
毛量が多い子ならボディは短め、逆に細身の子はやや長めに残すなど、体型や毛量に合わせて微調整も大切です。
くびれからおパンツへの“繋ぎ目”が直線的すぎると不自然に見えるため、「くびれ→丸み」へなだらかに繋げるカットをお願いすると、自然な仕上がりになります。
【豆知識】トリマーはどうやって作っている?カットの仕組み
おパンツカットは「丸くすればいい」という単純なものではありません。
プロのトリマーは、「トップライン(背中からお尻までの曲線)」と「アンダーライン(お腹側から後ろ足にかけての曲線)」を頭の中でイメージしながら、複雑なバランスを立体的に整えています。
まずバリカンやハサミでボディを短く仕上げ、くびれ位置を決めてから、お尻まわりの毛を均等に残し、丸い球体になるように全方位から微調整。
足のラインとの繋がり、しっぽ付け根とのバランス、左右対称の丸さ…など、実はとても高い技術が要求されるカットです。
だからこそ、おパンツカットの経験が豊富なサロンや、「デザインカット事例が多いお店」を選ぶことも大切。
「自分でやるのは難しそう」と思ったら、まずは得意なトリマーさんを探して相談することから始めましょう。
定番から進化系まで!おパンツカットの種類&ヘアカタログ
おパンツカットは「丸くするだけ」と思われがちですが、実はデザインが無限に存在します。
丸の大きさ、形、境目の作り方、足との繋がり方……それぞれ少しずつ変えるだけで“まったく違う印象”になるのが魅力。
ここでは、おパンツ初心者さんでも挑戦しやすい王道スタイルから、SNSで映える個性派アレンジまで、トレンドをふまえてたっぷり紹介します。
王道の可愛さ「桃尻・たまご型おパンツ」
まず挑戦するなら絶対コレ!
丸いフォルムの代表格である「桃尻」「たまご型」は、トイプードルの毛質を活かした超王道スタイルです。
後ろ姿がふんわり丸く、どこから見ても可愛い“失敗しにくい形”なので初心者にも最適。
● 桃尻=やや小さめで上品な丸み
● たまご型=球体に近く、ぷりんとした存在感のある丸み
桃尻は動きが軽やかで、洋服とも相性が良いのが特徴。
一方、たまご型は丸さが強いため、動画映え・写真映えは抜群!
どちらも肛門周りは短く、清潔感を保てるため、お手入れしやすいのも魅力です。
毛量が少ない子は桃尻、小顔な子や毛量の多い子はたまご型が似合うことが多いので、体格に合わせて選ぶとよりバランスよく仕上がります。
境目をぼかしたナチュラルな「シームレスおパンツ」
「おパンツを作りたいけど、くっきり丸はちょっと勇気がいる…」
そんな方におすすめなのが、境目を自然にぼかした“シームレスおパンツ”です。
背中〜腰〜お尻への繋がりを滑らかに整えるため、球体というより“自然なボリュームアップ”に見えるのが特徴。
丸をしっかり作るおパンツより控えめなため、「自然な可愛さ」や「上品な仕上がり」を求める方に人気です。
● 初めてのおパンツでも挑戦しやすい
● 毛量が少なくても自然に見せやすい
● 洋服との相性がよく、違和感が出にくい
一方で、丸を主張しないぶん“おパンツらしさ”は少し弱くなるため、しっかり丸くしたい方には王道タイプがおすすめです。
ボディの長さによって印象が大きく変わるため、「なじませたい」「自然にしたい」と必ず伝えておきましょう。
個性が光る進化系「ハート型&スカート風アレンジ」
「どうせなら他の子とかぶらないデザインにしたい!」という飼い主さんに大人気なのが、アレンジ系おパンツ。
とにかく可愛い・とにかく目立つ・写真映え最強の進化系です。
● ハート型おパンツ
お尻の中心にハートの形を作るスタイル。
丸の中にくぼみを作ることで、まるでハートマークが浮かび上がるような可憐なデザインに!
カラーリングと組み合わせるとSNS映えが爆発します。
● スカート風おパンツ(スカラップ)
お尻全体の毛を下方向に広げ、プリーツのように見せる“スカート風”のスタイル。
歩くたびにふわっと揺れるため、まさに小さなドレスを身にまとったような印象になります。
女の子のトイプードルに大人気のアレンジ。
● たまご×ジグザグ(たまご殻風)
境目をギザギザにすることで、半割れた卵のような独特のデザインを再現。
個性派の飼い主さんから絶大な支持を受けるアーティスティックなおパンツです。
いずれのアレンジも、毛量や毛質によって作れる形が変わるため、事前に「理想の写真」と「毛量の現状」を共有して相談するのが成功のコツです。
おパンツカットが得意な実力派トリミングサロン2選
おパンツカットはトイプードルの中でも“デザイン力”と“技術力”が必要な難易度の高いカット。
「思った通りに仕上がらなかった」「写真通りにならなかった」という声も多いですが、本当に得意なサロンを選べば、憧れのまんまるフォルムも安心してオーダーできます。
ここでは、おパンツカットの事例が豊富で、口コミでも評価の高い実力派トリミングサロンを2店ご紹介します。
どちらもデザインセンスと再現力に定評があるので、「一度はお任せしたい!」という方はぜひ参考にしてください。
【東京・世田谷】デザインカットの聖地「Trimming Salon 888(ハチハチハチ)」
おパンツカットの「流行発信基地」としても知られるTrimming Salon 888。
SNSで話題のアレンジおパンツや、たまご・ハート型など、多彩なオーダーに対応できる数少ないサロンです。
その理由は、デザインカットのバリエーションが圧倒的に豊富なことと、オーナートリマーさんの高い提案力と再現力。
「背中とお尻のつながりをなじませたい」「もっと派手にしてほしい」など、細かな要望にもきちんと応えてくれるのが強みです。
口コミでも「理想通りに仕上がった」「どんな形も再現してもらえる」とリピーターが絶えません。
オーダー時は必ず写真を複数用意して、「おパンツの大きさ」「ウエスト位置」「なじませ度合い」まで相談するとより理想形に近づけます。
【大阪・南堀江】ふんわりスタイルの名店「DOG SALON & HOTEL A-LOVE(エーラブ)」
関西圏でおパンツカットといえば「A-LOVE」の名が真っ先に挙がります。
こちらのサロンは、可愛いだけでなく「ワンちゃんへの負担を極力減らす」やさしいカット技術にも定評があります。
初めてのおパンツや、毛量が少ない子のボリューム調整、スカート風やジグザグ境目といった個性派アレンジまで、柔軟にオーダー可能。
スタッフ全員がプードルのカット経験が豊富で、「ふわっとした毛並みを活かした仕上がり」や「丸みの出し方」が絶妙だと評判です。
また、写真持参で相談しやすい雰囲気も大きな魅力。
「はじめてでも丁寧に説明してくれた」「プロならではの微調整で納得の仕上がり」という感想も多数寄せられています。
遠方からの来店も多いほど、信頼されている人気サロンです。
サロン選びのポイントと“理想通り”に仕上げるコツ
おパンツカットをオーダーするなら、「おパンツ事例が多い」「デザインカットが得意」なサロンを選ぶのが大前提。
SNSやHPで「おパンツ」「桃尻」「スカート」などの事例写真が多いお店ほど、再現力・アレンジ力も高い傾向です。
オーダー時は「この写真の形・大きさ・境目」を細かく伝えるだけでなく、「毛量・骨格・普段の生活スタイル」も一緒に相談すると失敗が激減します。
経験豊富なトリマーさんほど、「この子に合うアレンジ」「可愛く見える角度」までしっかり提案してくれるので、遠慮せずたくさん質問してください。
トイプードルの「個性」と「なりたいイメージ」を掛け合わせて、世界にひとつの理想のおパンツカットを目指しましょう。
おパンツカットを長持ちさせる!自宅でのブラッシング術
おパンツカットは「まんまる・ふわふわ」をキープすることが大切!
でも実際は、数日ブラッシングをサボるだけで毛玉ができたり、せっかくのボリュームがぺたんこになってしまうことも…。
ここではお尻の丸みを美しく長持ちさせるための“お手入れのコツ”と、プロも推奨するブラシやテクニックを解説します。
毎日のスキンシップタイムを活かして、最高のおパンツを維持しましょう。
お尻周りの毛玉を防ぐスリッカーブラシの使い方
おパンツカットの天敵は「毛玉」と「もつれ」。
特にお尻周りは摩擦や湿気、トイレ後の汚れが付きやすく、油断するとあっという間に毛玉ができてしまいます。
毎日~2日に1回はスリッカーブラシを使い、毛先から少しずつとかしていくのがポイント。
根元から無理に引っ張らず、軽く浮かせるように“下から上へ”やさしく梳かすことで、ふわっと立体感を取り戻せます。
毛玉ができやすい部分(太もも内側・肛門横・お尻のカーブ)は、指で軽くほぐしながらコームも併用しましょう。
スリッカー後にコームで全体を整えることで、毛玉の早期発見&解消にもつながります。
ボリュームがダウンしてきた時の「逆毛」の立て方
「おパンツがぺたんこになってきた」「丸さが戻らない…」そんなときは、“逆毛”のテクニックが大活躍!
スリッカーやコームで、毛の流れと逆方向にふわっと持ち上げることで、一気にボリュームアップが可能です。
トリミング後のような完璧な丸みにしたい場合は、ドライヤーで軽く温風をあてながら逆毛を作り、そのまま冷風で仕上げると持ちが良くなります。
逆毛はやりすぎると絡みやもつれの原因になるため、「仕上げ直前に軽くふわっと」が鉄則。
普段は根元から丁寧にブラッシングしておけば、ボリュームダウンを防ぎやすくなります。
毎日ケアで“理想の丸み”を維持するポイント
可愛いおパンツは「日々の積み重ね」で作られます。
お尻だけでなく、背中・腰・足の毛もセットでケアしてあげることで、全体のバランスが美しくなります。
● お散歩やトイレ後は毛先の汚れをこまめに拭き取る
● 定期的にコームで根元までチェックし、毛玉の早期発見を心がける
● 湿気が多い日は念入りにドライヤー&ブラッシング
● おパンツが乱れやすい洋服・ハーネスの着用時は、着脱のたびに軽く毛を整える
● トリミング前には毛玉をできるだけ取っておく(プロの仕上がりが格段にアップ!)
ほんのひと手間で、プロ仕上げの丸みがぐんと長持ちします。
家族みんなで可愛いおパンツを楽しみましょう!

まとめ:骨格と毛量に合わせた「オーダーメイドなおパンツ」を目指そう
トイプードルのおパンツカットは、ただ流行を追うだけでなくその子の骨格や毛量・毛質に合わせた「オーダーメイド」が成功のカギ。
可愛いまんまるフォルムを作るには、カット位置・丸の大きさ・くびれ・ボディや足とのバランスまで“細部へのこだわり”が大切です。
失敗しないためには、写真+指差し+数値指定で細かくオーダーし、経験豊富なトリマーさんと納得いくまで相談を重ねましょう。
おパンツカットは一度で完成せず、育毛やアレンジも楽しみのひとつ。
サロンの技術力や相談しやすさ、毎日のブラッシング・逆毛ケアを組み合わせれば、「うちの子史上最高にかわいいおパンツ」がきっと叶います。
世界でひとつだけの“わが家だけのまんまるおパンツ”を見つけて、お散歩や写真タイムをもっと楽しみましょう!

