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犬はタクシーに乗れる?【料金・ルール】普通のタクシーとペットタクシーの違いを徹底解説

愛犬と一緒にお出かけしたい時、電車やバスでは周囲の目やルールが気になる…。
そんな飼い主さんの間で注目されているのが、タクシーでの移動です。
「そもそも犬ってタクシーに乗って大丈夫?」「どうやって準備すればいいの?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、犬をタクシーに乗せる際のマナーや注意点、普通のタクシーとペットタクシーの違い、料金相場までを徹底解説。
小型犬から大型犬まで、愛犬と快適に移動するためのポイントを分かりやすく紹介します。

Q1. 性別を教えてください



目次

【結論】犬はタクシーに乗れる?乗車ルールと現実

犬は基本的にクレート(キャリーケース)に入れれば乗車可能です。
ただし、タクシー会社やドライバーによって判断が異なるため、全てのタクシーで乗車できるわけではありません。
国土交通省の「旅客自動車運送事業運輸規則」にも明記されており、愛玩動物の持ち込み自体はルール上認められています。
しかし現実には、アレルギーや衛生面、他のお客様への配慮などから乗車拒否されるケースも存在します。
ここでは、その具体的な条件と注意点を詳しく見ていきましょう。

原則:クレート(ケージ)に入れれば乗車OKなタクシー会社が多い

法律上、犬はクレートに入ればタクシーに乗車できるとされています。
実際、都内の多くのタクシー会社では「小型犬であればキャリーケースに入れて乗車可能」という規定を設けています。
ただし、抱っこやスリング、むき出しの状態では乗車を断られる可能性が高いです。
キャリーケースは飛び出し防止の扉があるタイプを選び、運転の妨げにならないよう足元や後部座席に固定しておくのが基本です。
大型犬の場合は車内スペースの問題もあるため、事前にワゴンタイプなどの大型車種を予約しておきましょう。

例外:補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)はそのまま同乗可能

「身体障害者補助犬法」に基づき、盲導犬・聴導犬・介助犬などの補助犬はサイズに関係なくタクシーに同乗できます。
これは全国共通のルールで、事前申告やクレートの使用は不要です。
ドライバーが犬の存在を理由に乗車を断ることは法律違反にあたります。
ただし、補助犬であることを明示するために「補助犬認定マーク」やハーネスなどを着用しておくとスムーズです。

注意:ルール上OKでも「乗車拒否」されるケースがあるのはなぜ?

ルール上は問題なくても、実際には乗せてもらえないこともあります。
その理由は多岐にわたりますが、主に次のようなケースが多いです。

理由1:ドライバーの動物アレルギー

ドライバーが犬アレルギーを持っている場合、健康上の理由から乗車を断られることがあります。
これは合法的な乗車拒否に該当します。
アレルギーを理由にした拒否を防ぐためにも、配車予約時に「犬を同乗させたい」と伝えておくことが重要です。

理由2:汚れや臭い、抜け毛への懸念

犬の抜け毛や臭いが車内に残ると、次の乗客に影響が出るため、タクシー会社によっては乗車制限を設けています。
換毛期や雨の日は特に汚れや臭いが強くなるので、服を着せる・ブラッシングをしておくなどの対策を取りましょう。

理由3:他のお客様への配慮

公共交通の一環としてタクシーは他の利用者の快適性も重視しています。
過去に犬の吠え声や抜け毛によるトラブルがあった場合、ドライバーが慎重になることも。
マナーを守ることで、ペット同伴に対する印象を良くしていくことが大切です。

理由4:小型犬以外(中型犬・大型犬)の想定がされていない

一般的なセダン型のタクシーでは、中型犬や大型犬を想定していないことが多く、スペースの問題で断られることもあります。
この場合は、ペットタクシーやワゴンタイプ車両を持つタクシー会社を利用するのが現実的な選択肢です。

犬と「普通のタクシー」に乗るためのマナーと事前準備【5ステップ】

一般のタクシーで愛犬と安心して移動するには、事前準備とマナーがとても大切です。
周囲や運転手さんに配慮しつつ、愛犬自身もストレスなく過ごせるよう細やかな気遣いをしましょう。
ここでは「犬とタクシーに乗る前の5つの準備」を、実践的に詳しく紹介します。

ステップ1:タクシー会社へ「犬同乗」の事前確認と予約

まず最初に、利用予定のタクシー会社へ「犬と一緒に乗車したい」と伝え、事前確認を行いましょう。
街中で流しのタクシーを拾うよりも、電話や配車アプリで「ペット同伴OKの車両」を指定するのが安全です。
また、会社によっては犬のサイズや予防接種証明が必要な場合もあるため、予約時に詳細を聞いておくと安心。
特に長距離の場合や深夜利用では、トイレ休憩の有無なども打ち合わせしておくのがおすすめです。

配車アプリでの伝え方

最近は「GO」や「S.RIDE」などの配車アプリが普及し、予約も簡単になりました。
アプリでタクシーを手配する際は、備考欄やチャット機能を利用し「ペット同伴希望」と入力しましょう。
一部アプリでは「JAPAN TAXI」やワゴン車など大型車種を指定できる場合もあるので、キャリーバッグのサイズや犬の体重も記載するとスムーズです。

ステップ2:必須アイテム「クレート・キャリーバッグ」の用意

愛犬をタクシーに乗せる場合、クレートやキャリーバッグの準備は必須です。
扉付きで飛び出し防止機能のあるタイプを選び、サイズは犬が無理なく入れる大きさが理想。
普段からキャリーに慣れさせておくことで、移動時のストレスや不安を大幅に軽減できます。
また、バッグの底にペットシーツを敷く、慣れ親しんだ毛布やおもちゃを入れておくと安心です。

ステップ3:【重要】抜け毛・汚れ・臭い対策を万全に

タクシーの車内を清潔に保つため、抜け毛・体の汚れ・臭いのケアは欠かせません。
出発前に全身のブラッシングやシャンプー、服を着せることで抜け毛対策ができます。
換毛期や雨の日は特に入念にケアを。
また、ペットシーツやタオルを持参して車内に敷いたり、犬用体拭きシートを用意しておくと、汚れや臭いを軽減できます。
酔いやすい子は獣医師に相談し、酔い止め薬を処方してもらうのもおすすめです。

対策:服を着せる、ペットシーツやタオルを持参する

抜け毛が気になる場合は服を着せるとかなり予防になります。
車内が汚れないよう、ペットシーツ・タオル・おむつやマナーベルトも併用しましょう。
車酔いによる嘔吐や粗相があった場合の処理グッズ(ビニール袋やウェットティッシュなど)も用意しておくと、いざという時に慌てずにすみます。

ステップ4:乗車直前のトイレと、食事時間の調整

移動前には必ずトイレを済ませておくことが大事です。
お出かけ当日は乗車する直前にトイレタイムを設け、必要に応じておむつやマナーベルトを装着しましょう。
また、車酔いを防ぐために食事は早めに済ませておくか、量を減らして与えると安心です。
乗車後の体調トラブルを避けるため、食後2~3時間は空けてから乗車するのがベストです。

ステップ5:乗車当日のマナー(乗車場所、愛犬の置き場所)

いよいよ当日、タクシーが到着したら後部座席にケージをしっかり固定しましょう。
助手席は運転の妨げになるため避け、キャリーはシートベルトや座席下で安定するよう設置します。
リュック型キャリーの場合は飼い主の膝の上でもOKですが、しっかりホールドできるよう注意してください。
乗車・降車時は運転手さんにきちんと挨拶し、愛犬の存在を伝えて感謝の気持ちを表しましょう。
最後に、降車時は必ず車内をチェックし、毛やゴミが残っていないかを確認するのもマナーです。

中型犬・大型犬・通院には「ペットタクシー」が最適な理由

小型犬ならキャリーに入れて一般のタクシーで十分移動できますが、中型犬や大型犬、または動物病院への通院や長距離移動の場合は、専用の「ペットタクシー」を利用するのがおすすめです。
最近では東京や首都圏を中心に、ペットのために特化した送迎サービスが急増中。
ここでは、ペットタクシーとは何か、普通のタクシーとの違いやメリット・注意点を詳しく解説します。

ペットタクシーとは?普通のタクシーとの違いを比較

ペットタクシーとは、その名の通り「ペット専用の送迎サービス」です。
一般のタクシーは旅客運送を目的としていますが、ペットタクシーは犬や猫、小動物などの輸送を目的とした「貨物軽自動車運送事業」に分類されます。
そのため、料金は「運賃」ではなく輸送料金として支払われます。
飼い主が同乗することもでき、スタッフはペットの扱いに慣れた専門ドライバーばかり。
また、ケージに入れなくても乗れる車両や、長距離・緊急対応可能なサービスがあるのも特徴です。

ペットタクシーのメリット【犬にも飼い主にも優しい】

メリット1:クレート不要な場合も!犬がリラックスして乗車できる

ペットタクシーの多くは、ケージやクレートに入れずに乗車できる仕組みを整えています。
広い荷台や専用スペースが設けられており、犬が自由な姿勢で過ごせるため、車内でリラックスしやすいのが最大の魅力。
ケージが苦手な子や大型犬も安心して利用でき、飼い主が同乗すればさらにストレスを軽減できます。

メリット2:ドライバーが動物の扱いに慣れていて安心

ペットタクシーのドライバーは動物飼養管理士動物介護士などの資格を持つ場合が多く、動物の行動や体調の変化にも敏感に対応できます。
急な嘔吐や粗相があっても冷静に処理し、車内は常に清潔に保たれています。
ペットが苦手なドライバーに当たることがない点も、一般のタクシーとの大きな違いです。

メリット3:大型犬や多頭飼い、ペットのみの輸送もOK

ペットタクシーでは大型犬や多頭飼いの送迎も柔軟に対応しています。
また、飼い主が同乗できない場合でもペットのみの輸送が可能。
通院やトリミングサロンへの送迎など、「忙しくて連れて行けない」ときにも頼りになる存在です。

メリット4:動物病院への通院・緊急時にも対応

動物病院への通院や緊急搬送にも強いのがペットタクシーの特徴。
事前予約だけでなく、突然の体調不良にも対応できる24時間営業の会社もあります。
キャリーやクレートの用意がなくてもすぐに出動できる体制を整えているため、急病時の心強い味方です。

ペットタクシーのデメリット

デメリット1:料金が割高になるケースがある

一般のタクシーに比べて、ペットタクシーは輸送専用車両で運行しているため、料金がやや高めに設定されている場合があります。
距離制や時間制のプランが多く、夜間・長距離では追加料金がかかることも。
ただし、複数のペットをまとめて送迎できる点を考えるとコスパは悪くありません。

デメリット2:事前予約がほぼ必須

ペットタクシーは完全予約制の会社がほとんどです。
そのため、急な利用には対応できない場合があります。
ただし、24時間体制や「緊急出動可」を掲げる会社も増えているため、あらかじめ近隣の業者を調べておくと安心です。

デメリット3:対応エリアが限られる場合がある

すべての地域で利用できるわけではなく、会社によって営業範囲が限定されていることもあります。
東京23区はほぼカバーされていますが、郊外や他県への輸送には対応していない会社も。
長距離や県外への移動を考えている場合は、関東広域対応・全国配送可の業者を選びましょう。

【ペットタクシーの料金】相場と料金体系を解説

ペットタクシーを利用する際に最も気になるのが料金の仕組みです。
一般のタクシーと異なり、ペットタクシーは「距離制」「時間制」「迎車料金」など複数の要素で決まります。
ここでは東京都内を中心とした料金相場や、費用を安く抑えるためのポイントを詳しく解説します。

ペットタクシーの料金はどう決まる?(距離制・時間制)

ペットタクシーの料金は基本的に距離制または時間制のどちらか、またはその組み合わせで算出されます。
たとえば、1kmごとに220円~という距離制料金を採用する会社もあれば、30分単位や1時間単位で加算される時間制料金を導入している会社もあります。
短距離であれば時間制の方が安くなることもありますが、長距離移動では距離制の方がお得になる傾向があります。
また、都内~近郊間では片道5kmあたり約4,000〜6,000円が目安です。
会社によっては、長距離移動向けにロング割引プランや、時間貸しプランを設けている場合もあります。

料金の内訳(迎車料金・基本料金・介助料・待機料金など)

ペットタクシーの料金を構成する内訳は以下のようになります。
それぞれの金額を把握しておくことで、見積もりの際に「どこに費用がかかっているのか」がわかりやすくなります。

項目 内容 相場(東京都内)
基本料金 走行距離に応じた料金(距離制または時間制) 1kmあたり200〜250円
迎車料金 出発地点までの移動費(地域により変動) 約1,000円〜
待機料金 病院や施設での待ち時間に発生 10分ごとに約250円〜
介助料 高齢犬や体の不自由なペットの介助サポート 500円〜1,000円程度
時間外料金 夜間・早朝(例:20時〜翌8時)利用時の加算 基本料金の2割増し程度

多くの会社では、公式サイトで自動見積もりフォームを提供しており、目的地を入力するだけで料金が算出できます。
不明点がある場合は電話で問い合わせると、より正確な見積もりが取れます。

(比較)普通のタクシーに犬を乗せた場合の料金は?

一般のタクシーに犬を乗せる場合は、特別料金は発生せず通常のメーター運賃のみとなります。
たとえば、初乗り420円(1.096kmまで)+237mごとに80円(都内の中型車の例)で計算されます。
ただし、ペット同伴の場合、事前に「犬が同乗します」と伝えなければ乗車拒否されることがあります。
一方、ペットタクシーは犬の扱いに慣れたドライバーが対応し、ケージ不要・大型犬OK・清掃費込みなど、追加料金に見合う快適さと安心感があります。
料金だけでなく、移動時のストレスや安全性も含めて検討すると良いでしょう。

【エリア別】犬連れにおすすめ!主要ペットタクシー会社一覧

「近所に犬連れOKなペットタクシーがあるか知りたい」「大型犬も安心して乗せられる会社は?」
そんな飼い主さんの声に応えて、エリアごとに評判の良いペットタクシー会社を紹介します。
サービス内容や特徴もまとめているので、あなたの生活圏にぴったりの1社を見つけてください。

【関東エリア(東京・千葉・埼玉)】東葛ペットタクシー

東京・千葉・埼玉の広範囲で展開している東葛ペットタクシーは、業界最大級の実績を誇る老舗ペットタクシー。
足立・世田谷・大田・板橋・松戸に営業所を持ち、23区も千葉もカバー。
1kmごと220円~・お迎え1,000円~とリーズナブルな料金設定で、ロング割プラン(4時間13,000円~)や大型犬、多頭飼いにも柔軟に対応しています。
ケージ不要・飼い主同乗OK・ペットのみ送迎も可能とサービスが豊富。
支払いはカード・電子マネー・PayPayに対応し、車内の消毒・除菌も徹底。
犬のストレスを最小限に抑えたい方や、遠方の移動を考えている方にもおすすめです。

【関東エリア(東京・神奈川・埼玉)】三和交通「ペットタクシー」

タクシー会社として名高い三和交通のペットタクシーは、東京西部から横浜・埼玉まで幅広く対応しています。
タクシー会社の強みを活かしたサービスで、通常運賃にペット送迎料を加算する明朗会計。
キャリーバッグに入らない大型犬でも乗車できる車両を用意しており、補助犬や高齢犬、多頭飼いにも柔軟。
夜間・緊急時のサポートもあり、運転手の教育も徹底しています。

【大阪近郊】ワンニャンキャブ(日本動物輸送)

大阪府を中心に近畿圏で利用できるワンニャンキャブは、全国への長距離輸送も対応可能な動物輸送サービスです。
大型バンやワゴン車両を使用しており、中型犬・大型犬や複数頭の送迎にもピッタリ。
車内はペット専用にカスタマイズされており、飼い主同乗やケージ不要のプランも充実。
転居や旅行などで関西から全国へ移動したい場合にもおすすめです。

【福岡近郊】ラッキー自動車「ペットタクシー」

福岡市を拠点に展開するラッキー自動車のペットタクシー。
福岡県内だけでなく、全国への輸送にも対応しています。
キャリーに入らない大型犬でもOK、飼い主同乗可能、事前予約で柔軟な時間設定も可能です。
運賃は距離・時間に応じて変動し、見積もりも細かく相談できます。

【全国展開】ペットタクシーCOCOタク

COCOタクは東京・大阪・福岡・仙台など全国の主要都市で利用できるペットタクシー。
都内各地に営業所があり、24時間対応・全国への長距離輸送にも強みを持っています。
初乗り料金+距離制・時間制プランを組み合わせて使える柔軟な料金体系で、見積もりもWEBから簡単に依頼可能。
カード・現金・キャッシュレス決済など支払い方法も豊富です。

まとめ:犬との移動は、シーンに応じてタクシーとペットタクシーを賢く使い分けよう

愛犬との移動手段を考える時、一般のタクシーもペットタクシーもそれぞれにメリットと注意点があります。
小型犬で短距離の移動なら、事前の準備とマナーを守って普通のタクシーを利用するのが手軽で便利。
一方、中型犬や大型犬、長距離・通院・多頭飼いなどのシーンではペットタクシーが断然おすすめです。
ペットタクシーはケージ不要や飼い主同乗可、プロのドライバーによる丁寧な対応など、ペットも飼い主も安心できるサービスが充実しています。

料金・サービス・安心感をしっかり比較して選ぼう

ペットタクシーも一般タクシーも、料金体系やサービス内容が会社によって大きく異なります。
移動距離や時間、愛犬の大きさや性格に合ったプランを選ぶためにも、事前の見積もりや公式サイトでの情報収集は欠かせません。
複数社で比較し、納得できるサービスを選びましょう。

日常の移動も、いざという時の備えも万全に

普段からキャリーやクレートの練習をしておくことで、急な移動にもスムーズに対応できます。
また、ペットタクシーは緊急時や通院の際にも大きな力となります。
いざという時に困らないように、自分の生活圏のペットタクシーや対応エリアを調べておくこともおすすめです。

愛犬とのお出かけをもっと楽しく、安心なものに

移動のストレスを減らし、愛犬とのお出かけや通院をより快適にするために、タクシーとペットタクシーを上手に使い分けましょう。
状況に応じて最適なサービスを選ぶことで、あなたと愛犬の「移動時間」が楽しい思い出に変わります。
ペットと暮らす毎日が、もっと自由で心地よいものになりますように。

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